とてもいい天気で
連休だ
春の行楽はないよ
うんしょうんしょ つらいが 畑に黒土を入れる
ついでに
おおでまり
葉っぱの裏に小さな虫がいて アースジェットで退治
腐葉土の箱を入れ替え
埼玉の友人どうしてるかな
フランスへ行ったあいつも
思い出し ながら 草むしり
顔がひりひり焼けた
ウイルスは太陽に弱い アメリカ大統領が言っていた
湿ったところにいると あかん
祖母も言っていた
2020年4月29日水曜日
2020年4月16日木曜日
仕事を休んで
連休というべきか
自宅で仕事
毎日が日曜と月曜の繰り返し
仕事場に行きたくない
夏休みが終わる
あの8月の終わり
小学校の2年生の頃の気持ち
あの同級生
ごろごろテレビ見てチョコ食べてるか
糖尿 高脂血症 高血圧 老眼 不整脈 頭痛 腹痛 痔 便秘
認知症 短気 歯痛 妄想 めまい 貧血 疥癬 腰痛 耳鳴り 金欠
自宅で仕事
毎日が日曜と月曜の繰り返し
仕事場に行きたくない
夏休みが終わる
あの8月の終わり
小学校の2年生の頃の気持ち
あの同級生
ごろごろテレビ見てチョコ食べてるか
糖尿 高脂血症 高血圧 老眼 不整脈 頭痛 腹痛 痔 便秘
認知症 短気 歯痛 妄想 めまい 貧血 疥癬 腰痛 耳鳴り 金欠
2020年4月12日日曜日
桜の吹雪
桜が
雪のように舞っている
きれいだ
さくら吹雪 という言葉
素晴らしい
うまいな
よく言った
今朝 廃品回収で
古新聞を表に出して
誰かが 知らぬ間に収集して
声もなく
みな家に潜んで
ウイルスに備えて
雪のように舞っている
きれいだ
さくら吹雪 という言葉
素晴らしい
うまいな
よく言った
今朝 廃品回収で
古新聞を表に出して
誰かが 知らぬ間に収集して
声もなく
みな家に潜んで
ウイルスに備えて
2020年4月11日土曜日
街は
この街は感染者が多い
人口の割に
とか
あの県はゼロだ
県民性がいいから
逆らわないらしいなどと
連日報道は騒ぐ
こちらは静かに
自宅にいるというのに
ああ
今日も何人死んだとか
全世界では10万はいかないだろうよ
誰かが言ったとか
こんな銀座は見たことない
こんな原宿見たことない と叫ぶ
表に出るなというから
出ていないのだ
出ていないことを 知らせる目的なら
叫ばなくてよい
それとも別の意味があるのか
なぜ叫ぶのか
人口の割に
とか
あの県はゼロだ
県民性がいいから
逆らわないらしいなどと
連日報道は騒ぐ
こちらは静かに
自宅にいるというのに
ああ
今日も何人死んだとか
全世界では10万はいかないだろうよ
誰かが言ったとか
こんな銀座は見たことない
こんな原宿見たことない と叫ぶ
表に出るなというから
出ていないのだ
出ていないことを 知らせる目的なら
叫ばなくてよい
それとも別の意味があるのか
なぜ叫ぶのか
テレビをみると
キャバレーと居酒屋の違い
ホームセンターとスーパーの違い
バーとクラブは同じ
歓迎会と送別会は違う
悪疫に根拠を分類して
トイレはいいが便所はだめ
風呂はいいが洗面所はだめ
テレビスタッフは自宅待機なしか
銅板でウイルスが死ぬなら
ワイヤーは必需品
船は明確に分かれている
病院船、漁船、油槽船、気象観測船、
ヨットにクルーザー、遊覧船、高瀬舟と
海軍はすごい 戦艦、航空母艦、巡洋艦、駆逐艦、
潜水艦から島尾敏雄の板張り特攻ボート
出発はついにおとづれず
あれは震洋だったか
ホームセンターとスーパーの違い
バーとクラブは同じ
歓迎会と送別会は違う
悪疫に根拠を分類して
トイレはいいが便所はだめ
風呂はいいが洗面所はだめ
テレビスタッフは自宅待機なしか
銅板でウイルスが死ぬなら
ワイヤーは必需品
船は明確に分かれている
病院船、漁船、油槽船、気象観測船、
ヨットにクルーザー、遊覧船、高瀬舟と
海軍はすごい 戦艦、航空母艦、巡洋艦、駆逐艦、
潜水艦から島尾敏雄の板張り特攻ボート
出発はついにおとづれず
あれは震洋だったか
詩集が届く
ことん
郵便受けに厚い封筒が入り
詩集が届く
西畠良平さんだ
初めての詩集だ
四十年も前から
「螺旋」同人だった
忙しい新聞社に勤めていた
ゆっくり拝読します
ふとんに潜り込んで
首だけ出して
ひとつ づつ楽しみます
郵便受けに厚い封筒が入り
詩集が届く
西畠良平さんだ
初めての詩集だ
四十年も前から
「螺旋」同人だった
忙しい新聞社に勤めていた
ゆっくり拝読します
ふとんに潜り込んで
首だけ出して
ひとつ づつ楽しみます
2020年4月8日水曜日
言葉
おい
という音声は瞬間に消えていくが
その記憶は永遠に凍り付く
ひとことでも
心に刺さる
私もこれまで言いたい放題で
人を
傷つけてきた に違いない
距離が判らないときは
手探りで
ああこの人は難しい人だ
ああこの人は気配りをする人か
なんとか
その場を凌いできた
孫に叱られたことがある
じいじ食事中は騒がないで
何を言うかと反論した
じいじは嬉しいから
はしゃいでいるのだ
幼稚園は何を教えている
社会生活は わがまま じいじには
難しい
還暦とはよく言ったものだ
昔の人はほんとに偉い
という音声は瞬間に消えていくが
その記憶は永遠に凍り付く
ひとことでも
心に刺さる
私もこれまで言いたい放題で
人を
傷つけてきた に違いない
距離が判らないときは
手探りで
ああこの人は難しい人だ
ああこの人は気配りをする人か
なんとか
その場を凌いできた
孫に叱られたことがある
じいじ食事中は騒がないで
何を言うかと反論した
じいじは嬉しいから
はしゃいでいるのだ
幼稚園は何を教えている
社会生活は わがまま じいじには
難しい
還暦とはよく言ったものだ
昔の人はほんとに偉い
2020年4月6日月曜日
歩道に桜の花びらが
舞う
サクラは風が吹くと散ってしまう
ある程度はわかっていても
人はなかなか散らない
住みやすいように
周りを支配して
寝そべっているライオン
水の中のカバ
サメの掃除屋さんコバンザメ
人間の免疫
はしか
おたふくかぜ
蕁麻疹
学校を二日も休むと
級友は不思議そうに
離れていった
ああ サクラのように
きれいに散りたい
もう無理だが
サクラは風が吹くと散ってしまう
ある程度はわかっていても
人はなかなか散らない
住みやすいように
周りを支配して
寝そべっているライオン
水の中のカバ
サメの掃除屋さんコバンザメ
人間の免疫
はしか
おたふくかぜ
蕁麻疹
学校を二日も休むと
級友は不思議そうに
離れていった
ああ サクラのように
きれいに散りたい
もう無理だが
2020年4月5日日曜日
クレマチス
朝
外出禁止令で小さな畑の
草むしり
すると
植木鉢のクレマチスが芽を吹いている
おお春だあ
それで急に元気になって
バケツに10杯
草を引き抜いた
腐葉土の箱にバサッと入れると
たくさんのミミズがいる
これがいるのは
安全な証拠さ
すると新潟の友人から
コロナはどうだ
というメールが来る
最上川舟唄 よいしょのまかっしょ
酒田さイグさけ ああ
まめで達者でろちゃ
はやり風邪などひかぬよに
いい文句だ 返事した
死んだら死んだで生きていく
と
江差追分もいいな
ソルヴエイクの歌 いいな
シセル シェルシェブ もいいな
外出禁止令で小さな畑の
草むしり
すると
植木鉢のクレマチスが芽を吹いている
おお春だあ
それで急に元気になって
バケツに10杯
草を引き抜いた
腐葉土の箱にバサッと入れると
たくさんのミミズがいる
これがいるのは
安全な証拠さ
すると新潟の友人から
コロナはどうだ
というメールが来る
最上川舟唄 よいしょのまかっしょ
酒田さイグさけ ああ
まめで達者でろちゃ
はやり風邪などひかぬよに
いい文句だ 返事した
死んだら死んだで生きていく
と
江差追分もいいな
ソルヴエイクの歌 いいな
シセル シェルシェブ もいいな
2020年4月4日土曜日
サクラサク
世田谷のおじさんから
大学合格を知らせてきた
電報には
カタカナでサクラサクとあった
父はよかったなあ
これで4月から東京へ行けるぞ
と笑った
母は泣いていた
18の時だから50年前
日記を見ると3月の初めに
「春雷のとどろく朝に合格す」
とある
素晴らしい
才能があったのだなあ
50年たってこれを超える作品はない
車で走っていると
あちこちに桜
川の土手に桜並木
北潟湖の湖畔にも
三国の港にも
二面の農場にも 咲いている
高校の授業開始が
連休明けになるそうだ
連絡が入る
昔は10円の公衆電話だ
今は 車に電話がかかってくる
そういえばそのころ
人類は月に行ったのだ
高校の補習の頃でよく覚えている
風邪ぐらいなんだ
コロナは太陽の炎だった
鉄腕アトムではね
大学合格を知らせてきた
電報には
カタカナでサクラサクとあった
父はよかったなあ
これで4月から東京へ行けるぞ
と笑った
母は泣いていた
18の時だから50年前
日記を見ると3月の初めに
「春雷のとどろく朝に合格す」
とある
素晴らしい
才能があったのだなあ
50年たってこれを超える作品はない
車で走っていると
あちこちに桜
川の土手に桜並木
北潟湖の湖畔にも
三国の港にも
二面の農場にも 咲いている
高校の授業開始が
連休明けになるそうだ
連絡が入る
昔は10円の公衆電話だ
今は 車に電話がかかってくる
そういえばそのころ
人類は月に行ったのだ
高校の補習の頃でよく覚えている
風邪ぐらいなんだ
コロナは太陽の炎だった
鉄腕アトムではね
2020年4月3日金曜日
友人から
同窓会が中止になったと
連絡があった
感染症のせいだ
50年ぶりの高校同窓会
高齢者は危ないぞ
昔スペインかぜ
というのがあった
そうな
外は桜が咲いているが
家にこもって
ウイルスと闘うことに
21世紀は困難な世紀だ
子供にも老人にも兵隊にも
情け容赦なく
笛吹きのパイパー
海にネズミを誘って
街を救う話
あれはペストだ
どこかにパイパーはいないか
街を囲んで火をつける
何が起きるかわからない
なんて冗談じゃねえぞ
連絡があった
感染症のせいだ
50年ぶりの高校同窓会
高齢者は危ないぞ
昔スペインかぜ
というのがあった
そうな
外は桜が咲いているが
家にこもって
ウイルスと闘うことに
21世紀は困難な世紀だ
子供にも老人にも兵隊にも
情け容赦なく
笛吹きのパイパー
海にネズミを誘って
街を救う話
あれはペストだ
どこかにパイパーはいないか
街を囲んで火をつける
何が起きるかわからない
なんて冗談じゃねえぞ
やや落ち着く
新しい職場で先輩から教わった
電気スイッチの位置を
ああそうだった
と反芻する年齢になった
思えば私にも
19の頃があった
池袋の西武でバイト
どんな仕事も平気
群衆をさばいて ほめられた
文学部を出て
大学図書館に45年勤務した
新しい職場の書棚には
かつて整理した本や
初めて見るのもある
古い資料の最後に私の名前があった
若い頃 編集委員会の末席にいた
これまで50万冊の本に触れて
硬い表紙と闘った この手は強かった
褒めてやる
だんだん年齢が増えてくると
儀礼的な 私への謝辞があったり
ほとんどの人が鬼籍に
みんな優しく笑っていた
川平さんも 田中さんも 野田さんも 菅村さんも
私が新人の頃の上司は
40年の間に地球から出発した
電気スイッチの位置を
ああそうだった
と反芻する年齢になった
思えば私にも
19の頃があった
池袋の西武でバイト
どんな仕事も平気
群衆をさばいて ほめられた
文学部を出て
大学図書館に45年勤務した
新しい職場の書棚には
かつて整理した本や
初めて見るのもある
古い資料の最後に私の名前があった
若い頃 編集委員会の末席にいた
これまで50万冊の本に触れて
硬い表紙と闘った この手は強かった
褒めてやる
だんだん年齢が増えてくると
儀礼的な 私への謝辞があったり
ほとんどの人が鬼籍に
みんな優しく笑っていた
川平さんも 田中さんも 野田さんも 菅村さんも
私が新人の頃の上司は
40年の間に地球から出発した
2020年4月2日木曜日
初出勤
新職場へ
案内されて席について
いよいよ始まった
勤務上の注意を受ける
かつて新職員に
ちょっときついことを告げた
20年も前だ
課長に連れられて各部署へ挨拶回り
みんな礼儀がいい
挨拶を交わす
あちこち見学
機器のスイッチはここ
さあ頑張るぞ
前に進む
帰りは嵐
桜の枝が揺れている
案内されて席について
いよいよ始まった
勤務上の注意を受ける
かつて新職員に
ちょっときついことを告げた
20年も前だ
課長に連れられて各部署へ挨拶回り
みんな礼儀がいい
挨拶を交わす
あちこち見学
機器のスイッチはここ
さあ頑張るぞ
前に進む
帰りは嵐
桜の枝が揺れている
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