2017年9月30日土曜日

昔の

友人と楽しい話題で
赤ワインをいただいた

やっぱりその道に詳しい人に
選んでもらうと

こんなに おいしいものか
先達は 

今までの私の選択は
何だったんだろうかと

しみじみ おもった
しかしまてよ

この酒がうまいのは
「ぐじ」「赤いか」のせいではない

ふさわしい話題があってこそ
うまいのかもしれぬ

ポツダム中尉
あんなに盛り上がるとは

やっぱりボルドーも良いが
ブルゴーニュが良い

ドゴールやチャーチルよりも
東條英機

2017年9月28日木曜日

風に

強く
寒い風が吹いて
キンモクセイが

一面に拡がって
地上に

絵の具をまき散らした
ような

鮮やかな
夕方でした

キンモクセイ には
三度 晴れ舞台がある

夏の終わりに急に涼しく
小さな花がつぶつぶ 秋だと思わせる

次に 耳の中まで濡らす
あの豊潤な香り

三嶋神社 樹齢千二百年の キンモクセイは
8キロ四方まで 香りが届いた とか

最後には
花を庭に撒き絨毯を敷く

黄金の華やかさ

散ってしまった けど
仕方ない

予防接種を順番に待って
次々注射される 覚悟のような

仕方ないよ

2017年9月27日水曜日

雨に

なってきた

秋の雨

夕方
すこし寒い感じ

丸い地球で生きている
メダカもトンボも

チョウチョも
大型クレーンの運転手も

船長も機長も先生も
料理人も

アイスクリーム屋も
クリーニング屋も

ガソリンスタンド コンビニの店長も
博物館員も

映画監督も画家も
小説家も詩人も写真家も

幼稚園の子供も学生も
新幹線の乗務員も

チョコレート製作所長も
アイスクリーム屋

これは重複か

何を言う

何を言う
何を言う
早見優

というのが
流行った時代があった

ただ鼻から
胃カメラを飲むというのは

衝撃だった
まさか耳から出てこないだろうな

そうしたら
みんな

大きな胃だった
ふとっぱら だあ

なんて笑うんだろうなと
たしか 金子光晴の詩集「落下傘」に

神さま 落ちても 落ちても
地上につかないなんて

ことがありませんように
というような フレーズがあった

それと同じ胃に着かず
宇宙にカメラが浮遊しませんように

大げさな老人でありました

2017年9月26日火曜日

人間ドック

ありがたいけれど
結果が心配

悪いものなら
早く発見できれば助かる

だけど
手術になれば 痛いことになる

だけど麻酔があるから 気を失って
だけど終わってから痛いのはこわい

なんてことを
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx繰り返した昨日でした

2017年9月24日日曜日

海へ

天気が良いので海へ行く
穏やかな青い海

とちゅうに鳥居があり
祠があるので お参り

愛染明王だった
愛の神様

たくさんアベックが来ている
再び走り出すと

背後に大型オートバイのグループ
くねくねと曲がる道を ぴったり

単車を倒しながら 爆走してくる
シカシ おおむね 速度を守って おとなしい

急に直線になって一台が突っ走る
それは他のチームらしい

私の車が邪魔しているのかもしれない
広場があり脇に止める

すると最後尾の男が手を振って
礼を言って去っていく

外は秋の寒いくらいの空気
帰路の山道で セミの声

帰宅してバジルを抜く
きゅうりの棚をたたむ

2017年9月23日土曜日

祖父

昭和33年ころ


祖父は 庭の奥の 離れの縁側で
木犀を楽しんでいた


金と銀の木犀が
秋の終わり


地面に綺麗な絵を描く


祖父は「ツエ伯号」が来た
喜んで何度も母に言った らしい


ツェッペリン伯爵号という
飛行船が日本に来たことを


喜んでいたらしい
木犀の香りには


思い出が
たくさん
詰まっている

2017年9月22日金曜日

秋の気配

とうとう我が家の
キンモクセイ

香りが出てきた

玄関に3本
1本は

福井農林高校の文化祭で
600円で買ってきたもの

細い小さな木だった
それが2階に届くほど大きくなって

庭いっぱいに
あの香りをもたらす

僕がこの世で一番
よいことをした ことは 何ですか

この木を植えたこと だ

せっせと鶏糞や腐葉土を埋めて

大きくなるよう
励ましてきた

なによりも それにこたえて
香りを振りまいて

僕を 喜ばせてくれる
僕は きんもくせいが好きだ

理由は 生まれた家に
この木があった から

2017年9月20日水曜日

秋の空に大雨と雷

いったいどうなっているのか
雷が鳴って

大粒の雨が降って
暑い

どうしてこんなに不安定
なのか

宇宙も更年期

更年期の宇宙 なのか
宇宙の更年期 なのか

新米が届く
うまい


2017年9月19日火曜日

台風と鼻の下

台風一過の空
子供のころ

台風一家と思っていた
庶民的を都民的と読んだり

順風満帆を
順風漫歩と読んだり

とにかく 日本は難しい
にっぽん と にほん がある

GBとグレート・ブリテン イギリスに英国
イングランド
USとアメリカ 米国

今日も歯医者に行ってきた
ドリルの音

ひゅうううん
しゃあああ

ハイ少し楽にして
あいあい

歯が痛むのは
自分が悪いからか

鼻の下を伸ばす
鼻下長 びかチョウ という 

あしやからの飛行
石原裕次郎と浅丘ルリコ 

古いポスターを覚えている
MS-DOS て なんどす

2017年9月18日月曜日

ワイエス

忘れていたものを
思い出させてくれる

最近のテレビ
アメリカのワイエス

写実の中に
心をこめる

若いころ
不思議な気持ちになった

しかし それ以上親しく
ならなかった

高村光太郎やら朔太郎
山之口 獏さんなどに

気を取られていた
吉本隆明

いやあ 吉田拓郎
ストーンズ

休日の朝に見たことのある絵が
画面に出て

こりゃあ
ワイエスだと思った

どこかに博物館があるらしい
今度時間を作って

出かけるとしよう
お互い 自閉症気味

そこで親しくなれる 
のだろう

台風が

やってきて
洪水やら木が倒れて
被害者が

子供のころの伊勢湾台風
どうして広い太平洋で九州から
和歌山 若狭湾へと抜けるのか

気圧とか
大陸とか地形とか
いじめられている
としか思えない

気象学では簡単でしょうが
渦の中心に
海水でも 撒くとか
熱いお湯を かけるとか
しかし海水が降ってきたら

自転車は錆びる
洗濯物はべとつくか
まてよ畑も田んぼも
塩でだめになるか

台風でも平気な固い家
建てて閉じこもればよいか

防空壕にもなるし
そこまで考えたとき
広島の原爆ドームを
思い出した

吹き飛ばされるというのは
ああいうことだ と

せっかくの連休も大変

 

2017年9月16日土曜日

雑誌の立ち読み

休日に書店で

「あたらしい定年後の過ごし方」
の文字が目に飛び込んだ
例えば ヨーロッパ旅行で
ふた組の夫婦に出会ったとする

重い感じの夫婦と
軽い感じの夫婦

定年後
夫が社会とふれあいせず 
妻にもたれすぎた場合
感じは「重く」なる

逆に 「軽い」感じの夫婦は
週に3日
社会と触れ合い
ギター片手に 
どこかに慰問しに行く

金じゃなく
目的を持つこと
がこれからの時代に
大事ですって

2017年9月15日金曜日

ふきちゃん

頑張っているね
なつかしいな 

露悪か
ちょっと同感 

田村隆一の ウイスキイ
いまでも 挑戦してます

それに 日本酒
カニ、アワビ、若狭かれい、ぐじ

良い酒は 良い水
人の気配が豊潤であること

さあ 最上川舟唄

酒田さ行くなら 元気で暮らせ
流行風邪などひかぬよに

最上川を下っていく
愛する女 街に出ていく

別れの歌 涙が出る

先日
障害のある子供たちの催し

その前を取りすぎて
急に つらくなった

帰りの車を運転していたら
不意に涙が出た

ただ 泣けた
更年期障害なのか

いずれにせよ 泣けた

2017年9月14日木曜日

夕暮れ

初めての町の はずれで 
夕暮れを見ている

こういう寂しい気持ち
どうすれば よい のやら

こころは遠く
すでに 言葉を失い

さあ どうする
川が流れている

秋だ
年をとると 秋は寂しい

そういう上司がいたが
何とも思わなかった

今になってようやく
理解している

上司は すでにいない
冬に向かう季節

静かで寂しい

2017年9月12日火曜日

同人誌

県立図書館で
昔の同人誌を展示している

友人が知らせてくれた

チラシも見たが
昔のことで

なにやら
恥ずかしい

けれど
何もしなかった より

まあ いいか
仲の良かった 同人も

3人 すでに 亡くなって
この世にいない 

歳月は 還らず
ただ流れる川の水のように 

私も 流れて いく
という ことか

2017年9月11日月曜日

白い牛乳と黒い子猫

昨日の牛乳
見に行ったが 減ってない

飲まなかった
かわいそうに ふらふら

どこに 行った やら
トカゲ やら ナメクジ

ブロック塀 の 隅っこ
しきりに なめまわして いた

ああ 牛乳
ちょっと なめれば 元気が出る

だけど 毎朝 ねだられると
こっちは そういう 計画もないから

どうした ものか
悩むところ だが

戻ってくる 気配も ない
雨が 降り 寒く なって きた

この星の 命は 難しい

黒猫

庭の草を掃除して
そろそろ疲れて

もうやめよう
そう思って道具を片づけていた

片隅に小さな黒猫が眠っていた
すぐに眼を覚まし

ぼんやりした顔

驚きもせず
こちらは

家に入って
夕方になり気になって

見に行くとまだそこにいた
牛乳を皿に入れて

差し出した
すると子猫はふらふら立ち上がり

塀の上に
それからどうなったか

2017年9月9日土曜日

モヒート

庭の隅に咲き誇るミント
ハサミで
6本ほど切って


ウオッカで
モヒートを作る


ミントをグラスに入れて
よくつぶして
ライムを絞って


赤い砂糖をひとさじ
氷を入れて
ソーダを入れて


パパ ヘミングウエイの
愛した


モヒート


もちろん彼は
ラム酒だったが


北の酒も うまい
2杯飲んで


意識不明

2017年9月8日金曜日

秋が来た

とうとう
暑い夏が終わり

秋が来た

涼しい
寒いくらい

せみが
次の世代に

いのちをつないで
また7年後に会いましょう

せみの子供たちが
またやかましく

さわぐ夏に
また会いましょうよ

それまでぐっすり
眠っていてください

2017年9月5日火曜日

ホンダのシビック

イギリスのレストア番組で
ぼろぼろの シビック


エンジン降ろして
塗装しなおし


たしか1200ドル 
ホンダ記念博物館へ納品した


1ドル100円で12万円かな
しかしきれいに


キャブを掃除して
エンジンは快調


歯の痛みを忘れる
時間でした


ぐっすり寝て もう朝
秋晴れです


もう少しで
心に花が咲く


かもしれません
もう咲いているのかも

2017年9月4日月曜日

楽あれば苦あり

琵琶湖周遊で
秋の風を満喫して


実は その前日は
長島のプールへ行って


それはそれは 天国
若い人たちにマジって 鼻の下を伸ばし


にら が 入った 台湾ラーメン
うまかった


幸せの絶頂であった
これがこの世の極楽だあ


すると バリ 
という音と


シャキシャキという
神経は細いはずなのに この時


私の大臼歯が縦に裂けたのだ
夜は眠れず


昔通った 歯医者さんに 電話して
麻酔の注射 ヒューン がりがり ドリル


歯髄を抜いて 抜髄という


ああ秋はきた
天国からジェットコースターの


地獄へと 一目散

2017年9月3日日曜日

琵琶湖

琵琶湖観光の遊覧船に乗って


何十年ぶりに
みずうみの風を


味わってきました
もう秋で


青空
さわやかな風


筋雲のした
白いヨットが浮かんで


走る走る


琵琶湖は
世界で3番目に古い


らしい


広さは世界で129番目
10万ある湖の中で


大きいほうだとか


琵琶湖周航の歌が
流れないのが残念