2017年10月31日火曜日

夜中に

サイレンが鳴って
外へ飛び出した

私の車ではない
誰かの警報だ

わあ――ンと
鳴っている

やかましい
停めてくれ 眠れない

どういうことか警報を鳴らすのは
盗難予防なのに

誰もいない
まもなく消えた

それで寝た
参った参った

2017年10月30日月曜日

旧友と

高校の旧友 3家族で
温泉に行く

どんぶらこ豊かな
大きな温泉いい湯だ

世俗の疲れを流す
露天風呂 そば を味わって

会話に花が咲く
楽しかった学生時代

アルバイト先の話
1000円で譲ってもらった原付

ワイワイがやがや
朝になって老眼鏡が見当たらず

必死で探す
テレビにぶら下がっている

歳をとったものだ

2017年10月28日土曜日

長い1週間

京都往復して
台風で大騒ぎして
徹夜で
眠らず

長い1週間でした
職場でも
あわてることもあり

そうぞうしい
後半は楽しい週でした

原稿を頼まれて
夜中に書きました

もう一度読み返すと
さあどうかな

推敲
校閲

また台風ですって
散らかった家の周り

冬支度をしないと

2017年10月25日水曜日

今日いろんなことが

今日
いろんなことがあった

楽しいこと
それと

あった
もっと楽しいこと

たとえば
ガレージに扉をつけるとして

引き戸が良いか
あるいはシャッターか

まあいいか
人の口に戸は立てられぬ

もう10月の下旬である
江の島ではボートが割れている

どうするか
戦争のあと かえって来ない

海軍のおじさん
ガダルカナルで

潜水艦に乗っていたらしい
父は陸軍で

シンガポールから歩いて帰ってきた
アーロン収容所

父は自宅の畳の上で
死んだ

2017年10月24日火曜日

台風

すごい風
隣の大工さんの作業所が
屋根がめりめり

トタンがはがれて
とんでくる
怖い

すぐに電話して
応急措置
大雨の夜中だ

それでも風はやまず
応急措置のベニヤ板をはぎ取って
とんでくる
怖い

また電話する
台風が過ぎれば
ただの小屋

怖い
眠れない
怖い台風

翌朝の川はもうこれ以上降ったら
村に流れ込む
限界の水量

2017年10月22日日曜日

告別式に

30年前の上司と
亡くなられた沢田敏男先生の
告別式に
京都へ行く

雨が降っている
そうそうたるメンバーが
並んでいる

白髪の3代目学長が手を挙げて
よう その後 どうしてるの

長身の2代目学長 こちらこちら
ならんで座る

一緒に来た部長は遠慮して
君こっちに座ったら

百合の花を 2本 供えて
あちこちで

ああ学部長がやっと来た
学長も

あれ お孫さんかな
出棺の時に真剣に手を合わせた

30年間 楽しかった
ありがとうございました と

2017年10月20日金曜日

沢田敏男先生

98歳だった
10月18日に逝去された
文化勲章
京大総長

農業用ダムの権威

私は前の職場で
先生の係だった

車の中で
あの山の標高 どれくらい

はい 335メートルでございます
君はよく知っているなあ

いやあ昨年
同じことをきかれました

よく覚えているな
君にお土産を買ってあげるよ

列車が出るまで直立不動で
動き出すと敬礼をされた

いろんなことを教わった
ご冥福を祈ります

2017年10月18日水曜日

22歳の別れ

という歌が流行った

本を読んでいたら
ダジャレが多くなってきたり

つまらないことを
ペラペラ

しゃべるのは
前頭葉がダメになっている

そういう証だと

おいおい
だんだん軽妙になるのは

脳の進歩だと思っていたのに
実は衰えだったのか

軽妙なのは訓練か鍛錬で
あとは脳の衰退化

酔態 いや
吸いたい

もう あかん かも

今日から

怒らないでおこう

昨日
奥歯が治った

年の割には良いほうですよ
歯科医が初めて笑った

台湾ラーメンの にら で
ワレタ オクバ 銀色

今日から一つ歳をとる
怒りをもって振り返れ

それはやめて
これからの人生を

そうだ なるべく 怒らない
とりあえず 

平成 西暦 早見表を作った
昭和26年から平成30年まで

長い間 生存してきた ものだ
しみじみ 思った


2017年10月16日月曜日

詩集

昔知っている人から
詩集が送られてきた

いいものだった
自分を誇示するでもなく

威張っているわけでもなく
言葉に忠実で

まじめだった
まじめが一番

いつからか派手な
祭りの司会のような

詩集が流行って
いやだった
それもどこかずれていて

踊っているのに
モンペに穴が開いている
そういう詩がいばっていて

いやだった
クロダサン

とうとう
立派な詩人になりましたね

おめでとう

2017年10月14日土曜日

アンデスの

天空を舞う
コンドルの

高い部分が出なくて
ケーナに

リードを と 思いついて

求めたが
主人に

迫力に欠け
息の力も伝わらない
かもしれない

練習しかない
と諭され

なるほどと素直に
うなずいて

帰る
のでした

感動的な

いろんな出来事について
まずは愛車が
18万キロを達成した

よくやった無事故 故障なしだ
褒めてやった

高速道路で
ハンドルを なでなで して
今日帰ったら
霧のシャワーをプレゼントしようと
約束した
神社での参拝がうまくいって
もう一つと思ったが混んできて中止
昼食の会場に近い駐車場
1台だけ 空いていた
運よく 駐車
すると雨が降ってきて
仕方なく傘を買いに走る

しかし傘はなかなか見つからず
代わりに ちりめん山椒 のおいしい
店を見つけた

昼食が終わり ケーナを見に行った
おいしいコーヒーの店
たどり着いたが並んでいて
中止

錦市場で買い物
中国の人が多い

自宅に帰って約束通り
霧のシャワーをかけた

涙出た
無事
15年間も無事故無違反
エンジントラブル一切なし
さすが コロナ だ

お礼参り

家内安全
子供たちの 健やかな生涯を祈る

特に今年は
ドキドキしたことがあった

それも無事終わって
お礼参りに行く

亡くなった両親も好きだった
神社のある京都へ

上京する
そのようにして

ひとつ ひとつ
山を越えていく

2017年10月12日木曜日

山本周五郎

魚屋が
魚が売れたといって
魚屋を集めて
パーティをするか

といって
あらゆる文学賞を
固辞した


そういう記憶がある

車の運転には気を付けよう
スピードを出すと
周りの風景が変わる

攻撃的になり
カーブでふらつく
自信がなくなり
隣と接触する感じ

怒声を浴びせないこと
追いかけてきて
前に出て逃げられず
恐ろしいことになるのだ

2017年10月10日火曜日

もう朝か

夜8時に就寝
ぐっすり眠って

もう朝か
うっすら時計を見ると

まだ夜の10時だった
たった2時間

眠ったことになる

すっかり眠った
十分寝た

もうこれからは
起きて何かしなければ

そう思ったが
午後からふらふらになりそうで

また寝た

2017年10月9日月曜日

秋晴れ

というより暑い日
青空


「健康の森」には健康な人しかいない
サッカーをしている子供たち


見物に来ている大人たち
自転車で水筒を下げて


走っている人
歩いている人


みんな健康そうだ
悲しんでいる人


存在に苦しんでいる人
方程式を解いている人


理屈っぽく
曲がった理論を延々と述べる


そういう人はいない
いや


そういう人が休日に
走っているのかも しれない


また金木犀が咲いている
風で飛ばされて以来


また咲いた
えらいものだ

2017年10月8日日曜日

好きな詩

イソシギは雲のやうに河口の空に群飛し
風は洲に荒れて
春のうしほは濁つてゐる。
枯れみだれた葦の中で
はるかに重工業原をわたる風をきく。
おそらく何かがまちがつてゐるのだらう。

小野十三郎「明日」

この世の中の仕組みが
「おそらく何かがまちがつてゐる」
という気がするとき


志賀直哉は芥川をやっつけた

立膝で碁を打つようなことは
あってはならぬ

ふきちゃんも
こかちゃんも

実直なアナーキストでいてほしい

論語読みの論語知らず
なにも知らないまま
出発することのないように努力せよ

なぜイカは安く
マグロは高いのか

2017年10月7日土曜日

ひさびさに

用事で
隣県に行く

お昼は廻るすし

ところが
皿の色で値段が違う

いつもいくら食っても
100円のお寿司が得意で

貧乏が染みついている
800円とか600円と言われると

うに とろ あわび は 手が出ない
河童まき いなりずし は すぐ入手

高級なものは
胃が痛くなってしまう

寿司を食う資格がない
かわいそうな人間だ

一度でいいから思いっきり食いたい
しかし待てよ若いころ

高級店のカウンターで 寿司ネタを
右から順に往復した 

うん万円払った ことを思い出した
初めてもらった給料

ちから一杯食った 
一人で行ったから 証人はいない

家庭や子供を背負って
必死で生きてきた私の

忘れていた過去 である
ほっといてくれ 

ほっといて食え
ほっけ と クエ 金目鯛


2017年10月6日金曜日

氷雨

もう暖房の季節だ

早いもので
あと60日ほどで
雪が舞う
寒い季節

ついこの前
あんまり暑いから
エアコン買いに行ったのだ

暑い日だった
屋根瓦が焼けて
工事の人は汗びっしょり

それどころか
あまりに暑くて歩けない
笑っていた
人間は強い
気温は40度を超えていた

木陰で休息をとる作業員
先日まで

ある意味 快適だった
中秋の名月

井伏鱒二の詩に

「今宵は中秋の名月
初恋をしのぶ夜
春さん 蛸のぶつ切りを くれい」

屋台で飲んでいる
そういうのがあった
ような記憶が少しある








































































2017年10月5日木曜日

お金

お金があれば
何でも買える


幸せな旅行
毎日のおいしい食事

快適な風呂
ワイン
遊びのためのヨット


しかし 買えないもの がある
信頼 

粘り
困難の克服
緊急の人助け
田園の風景
中秋の名月

池の鯉
幼いころの恋

昔の友情
両親の愛

冗談
笑い

台風
災害
戦争

それに
睡眠

2017年10月4日水曜日

政治と宗教

リリジョオン
アンド
ポリテクス

人と人の関係

自然と空気の関係
ではなく

生身の にんげん と
生身の にんげん が

生まれも育ちも
両親も異なる にんげん が
言葉と態度で 主張 する

大きい声で 自分の名を呼ぶ
政治 と 宗教
いい悪いではなく

そういう要素を持った
存在

どこまで自立して
立っていられるやら
この地上

2017年10月3日火曜日

寒い

まだ早いと
思うが寒い
冬が来ている

ラスベガスで機関銃を撃って
たくさんの人が死んだ

けが人が
何百人も出て逃げ惑う

ホテルの窓から
バリバリと 撃って 人が死ぬ

銃から身を守るために
銃を買うという

西部劇では
拳銃をぶら下げている

恐ろしいことだ
人は怖い

日ごろ優しいのに限って 
バリバリと 銃を撃つ 

銃の値段は8万円ほどらしい

歯医者

帰りに
歯医者へ行く

なぜか ちょっと痛かった
先生が
アルコール
という

ははあ出血して
消毒するのだな と

想像している
ドリルが きいーん

しゃあしゃあ
ハイきょうはこれまで

ゴムのようなもので
型を取って

また来週
仕方ないな

台湾ラーメンの にらを
かみ砕くことに

負けたのだ
老いは忍び寄ってきている

老いは眼耳鼻歯というが
私は 眼 歯 頭 の順

2017年10月1日日曜日

ゴーグルとマスクを

しないで
スプレー式のセメント
調子に乗って


しゃあしゃあ振りかけて
いたのが


罰が当たって
顔がひりひり


皮剥けて
赤くなって


痛いやら
こわばるやら


眼はかさかさ
ああ排水溝の修理は
マスクをして
ヘルメット


きちんとしないと
えらい目にあいますぜ
みなさん

昨日は

朝から排水溝の清掃

ゴム手袋
コンクリート

こて
まずホースで水洗い

顔にかかる
泥を落として
ブラシでこする

ワイヤーブラシ
たわし

だんだんきれいになる
奥のパイプが何か白い色
畑の支柱でつついてみた
なんと油の塊

少しずつほぐれて
水が流れ出した
だんだん強くなって 最後は どうっと
お茶碗一杯 掃除できた

コンクリートで水漏れを直す
あとは乾燥させる
水道は使えないから
ドライブ
秋の 良い日でした