2016年4月30日土曜日

四月が終わる

  四月は残酷な月だ
  詩人エリオットは言った
  出世、就職、栄典とか年度主義の日本では
 すぐにそういう解釈をするけれど
 
  英国の詩人には なぜ残酷な月なのか   
 日本人の私にはよくわかっていない
 けれどきっと
 春の新芽や若葉
 新しい命が花咲く季節 


 
 じっとそれを見てたたずむ人
 死期を待つ人 老いていく人
 社会において とてもつらい人
 
 春の風が吹いて
 未来を少しでも予感させる
 何とも言えない それが 残酷なことなのだと
 自分で解釈している

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