2024年10月23日水曜日

詩碑の前で

 ずいぶん前から詩人広部英一の

「もくしゅく忌」に出席しようと

詩編を選んでスピーチの練習をしていた

2時間前になって 何もかも

投げ出したくなり

急に気分が悪くなり

それで欠席してしまった

それでも近くまで行ったのだが

しろつめ草と子供たちは読んでいた

あのレンゲソウのことを

もくしゅく というのだな

貰った詩集を何度も読み返していたら

ますます背中が寒くなって

それはこの詩集「 畝間 」が

死者との対話だったので

生前よく仕事で目の前に座っていた

眼鏡姿を思い出して

ぼくより20歳年長だった

生きていれば92歳だ

思い出すと いろんな過去が

嫌になった

死のことも

生のことも

それでひたすら我慢して

眠りこけていた

寒いようで暑い

変な日だった

まいった

死者は生者を惑わすなかれ

だったか



0 件のコメント:

コメントを投稿