2020年4月3日金曜日

やや落ち着く

新しい職場で先輩から教わった
電気スイッチの位置を
ああそうだった
と反芻する年齢になった

思えば私にも
19の頃があった
池袋の西武でバイト
どんな仕事も平気 
群衆をさばいて ほめられた
文学部を出て
大学図書館に45年勤務した
新しい職場の書棚には 
かつて整理した本や
初めて見るのもある
古い資料の最後に私の名前があった
若い頃 編集委員会の末席にいた

これまで50万冊の本に触れて
硬い表紙と闘った この手は強かった
褒めてやる

だんだん年齢が増えてくると
儀礼的な 私への謝辞があったり
ほとんどの人が鬼籍に

みんな優しく笑っていた
川平さんも 田中さんも 野田さんも 菅村さんも
私が新人の頃の上司は
40年の間に地球から出発した

2020年4月2日木曜日

初出勤

新職場へ

案内されて席について
いよいよ始まった
勤務上の注意を受ける

かつて新職員に
ちょっときついことを告げた
20年も前だ

課長に連れられて各部署へ挨拶回り
みんな礼儀がいい
挨拶を交わす

あちこち見学
機器のスイッチはここ
さあ頑張るぞ
前に進む

帰りは嵐
桜の枝が揺れている

2020年3月30日月曜日

弥生

志村けんが亡くなって
急に新コロナが怖くなった

三月が終わる
さくら
咲いている

私も
3年勤務した職場を去る
目的を達成したから

だから心機一転
新しい職場に異動する
自分の意思で
自分で決めて
慣れた親しい人々に
別れを告げる

さみしいけれど

2020年3月21日土曜日

春分の日

春分の日
朝から散髪に行く
暑い日でこの国の天気はどうなってるのか
先日は雪が降った
春の雪
風が吹いて
聖火が消えたらしい
昔の東京オリンピックの時
聖火が消えたら大変だと
係員は寝ずの番をしていたが
賢い人がいて
懐炉や線香に移していたと何かで読んだ
だけど
京都のお寺だったか
油を注いで800年だったか
法灯を守り続けていると
油に移して
燈芯
ぼくの故郷では
とうしみ
といった
細い白い繊維だった
寒天のような

地震があった 能登で
春だというのに
世間は騒がしい
ウイルスとの戦いの映画
昔このブログに書いたことがあった
ダステイ・ホフマンの映画
しかし相手は、昔は結核だったり、コレラだったり
野口英世の黄熱病、梅毒だったり
困ったことだ

2020年1月5日日曜日

謹賀新年

年賀状もらったけど
みんな元気がなかったな

あちこちが痛いとか
入院したとか
母の介護だとか

細々と暮らしていますとか
おい新年だ

新しい年だ
頑張って生きていかないと
立ち止まったら
置いて行かれるよ
雁の群れが飛んでいるぞ
力のあるやつが先頭で引っ張って

衰えたら落ちていく
空の世界
永平寺に行ってきた
ケヤキの大きな建物だ

不意に大勢の雲水の読経が流れてきた
知ってるお経
祖母や母の背中を想い出し
涙が出てしまった
どこかの子供は泣きだした
上手なお経だったし
時折り
があん があん ががががん
大きな鐘が鳴り
正月から
いい感じ
今年も私にとって
いいことがありますように
祈る

2019年12月31日火曜日

さあ

今年も終わる

さあ
来年は
やり残しをするぞ

まあ 今年は だいたい うまくいった

少し邪魔なことが起きた
2回ほど
大したことはない

そんなことより
もっと しないと 
いけない
表象の完成

2019年12月29日日曜日

安宅の関にいく

恒例の神社参りに
石川県に行く
海の音を聞いて
義経のことを思う
兄貴と喧嘩した義経
富樫の友情が好きだ

帰りは混雑する大型スーパーで
隅に残っている
ナマコのはらわた
このわたを買う
高いが仕方がない
ナマコも触れない小心者
それが はらわたを くう なんて