キリストに敬虔な祈りを
ささげる予定だったが
イタリアン・レストランで飲んで
よたよた帰ってきた
キャビアだったかキノコだったか
聞いたことのない 料理で
有名なワインだった
ぼなセラ あるべ出る地
ちゃうちゃう バンビーナ
半年前に予約してたから
雪の中 出かけたのだ
この前 「ローマの休日」を見て
泣いてしまった
涙もろくなったものだ
外は雪が降っていた
除雪車が走っていく
戦争は寒い
独ソ戦 戦車のオイルが凍てついて
こころが 壊れそうになる
はよう やめんかい
キリストに敬虔な祈りを
ささげる予定だったが
イタリアン・レストランで飲んで
よたよた帰ってきた
キャビアだったかキノコだったか
聞いたことのない 料理で
有名なワインだった
ぼなセラ あるべ出る地
ちゃうちゃう バンビーナ
半年前に予約してたから
雪の中 出かけたのだ
この前 「ローマの休日」を見て
泣いてしまった
涙もろくなったものだ
外は雪が降っていた
除雪車が走っていく
戦争は寒い
独ソ戦 戦車のオイルが凍てついて
こころが 壊れそうになる
はよう やめんかい
ぼくらの戦争なんだぜ(高橋源一郎)朝日新書を読んだ
あられが舞う畑に
豆を蒔いた
急に晴れてきた
天気予報は100センチの雪というが
1センチもないぞ
ただ寒い
寒い
寒い寒くない
というのは 寒不寒 (らんぷうらん)
と 教わった ことがあった
ハルピンから来た留学生 だった
季節は冬だ
椎の木を抜いた
大きくなりすぎて そろそろ 伐らないと
狙っていた
近所のおじさんが 手伝ってくれて
根を切って 掘って また掘って 切って
チェーンで ぶら下げて 引っ張って
重かった なかなか 上がらない
蝉が 3匹眠っていた
初めて見た 可愛そうなので 別の場所
に穴を掘って 移した
根を切りながら 昔 台風が来た夜
近所の小屋から重いトタンが
降ってきて それをこの木が防いでくれた
ありがとう の気持ちが
湧いて 塩をまいて
拝んで 抜いた 重い
根っこを ばらばらにして
車に積み込むとき
小指が挟まって 眼に 土が入り
腰が痛む
このようにしてまで 抜く必要はあったのか
この 椎の木の寿命は 40年だった
小さな苗木を持ってきたのは
親戚のおじさんだった
とっくに なくなっている
お酒の好きな 痩せた人
椎の木の お礼を 施設で話したが
記憶に ないと 言った
今日 40年ぶりに椎の木を倒し
ぼくも なんとか 生きてきた
横浜で4人目の男の子が生まれた
僕には二人の息子がいて
その二人に計4人の息子がいる
僕は こうなると
女の子が一人いてもいいな なんて
横着なことを考える
反省しなさい
毎日 朝飯を食えるだけでも 有難い
食道や胃に 炎症があれば のどを通らない
高見順が 脳より食道が大事だと
それに腸が悪いとか肝臓やら膵臓
胆嚢やら脾臓と脳血管障害
心筋梗塞に糖尿病
おおい しっかりしろ
しっかりしろ 何してるんだ
ぼくは昨日 市役所に行った
除雪の相談に
町内を代表して
だけどなかなか 真っ直ぐな回答は なかった
つまり 雪でけんかをするな と
相手は言うのだった
そうだな
僕は 死ぬのじゃないか と思った それは
この1週間で25人の人たちと
出会ったり 会話した
ちょっとおかしいだろ
詩の仲間や昔の仕事仲間
町内会の人たち
先輩 親戚も
ちょっと異常だ
だから今日も 椎の木を抜くのに
庭にパイプで三脚を組んで
根を切りチェーンブロックかけて
引っ張り上げたが
幹がめりめりと しなり 怖くなった
今にもパイプが 折れそうで
ぱああんと幹が はじけそうで
作業を中止して家に入った
すると息子から
まもなく 子供が生まれそうだと 電話があり
まあすこし落ち着いた
4人目の孫で ぼくはじじいだから
いつ死んでも 仕方ない 西空を見上げた
そうだ もう社会は 僕を必要としていない
まてよ 前もそうだった
この地球で生まれ 死んでゆく
それだけなのだ なあんだそうなのか
命が尽きるまで朗らかに
暮らしていけばいいのだ
花のように 春を待ち
小鳥のように暖かい巣を作り
時間が来たら よいしょっと
跳んでいけばいいのだ
若い頃は
大人たちの振る舞いに
憧れ
跳んだり跳ねたりした
今は若い人たちから
変な理屈で 支配されて
負けそうだ
つまり お付き合いさ
誰でもまっすぐ
生きていたいから
ぼくも もっと頑強に
抵抗しようか
暴走老人というらしい
町内会で威張っても
仕方ないのに
人間ができていない
しみじみ 反省させられる
午後である
うつくしいというより
微妙なやさしさ
あきは
山の葉が枯れて
落ち葉になって
もういいよこの世の美しい
色はわかった
人の心もだいたいわかった
貧しい人たちは 安い野菜を買い
金持ちはどこかの宿で
パイナップルジュースを飲んでいる
が たいした差はない
胃の中では同じだ
ホルモンやきのせんまい
胃の中のぎざぎざ
同じさ
ココロも体も
切るか捨てるか 温存するか
死ぬまで
死ぬまで内臓に従属するか
それとも 雨の中を
影とともに歩いていくか