僕は 死ぬのじゃないか と思った それは
この1週間で25人の人たちと
出会ったり 会話した
ちょっとおかしいだろ
詩の仲間や昔の仕事仲間
町内会の人たち
先輩 親戚も
ちょっと異常だ
だから今日も 椎の木を抜くのに
庭にパイプで三脚を組んで
根を切りチェーンブロックかけて
引っ張り上げたが
幹がめりめりと しなり 怖くなった
今にもパイプが 折れそうで
ぱああんと幹が はじけそうで
作業を中止して家に入った
すると息子から
まもなく 子供が生まれそうだと 電話があり
まあすこし落ち着いた
4人目の孫で ぼくはじじいだから
いつ死んでも 仕方ない 西空を見上げた
そうだ もう社会は 僕を必要としていない
まてよ 前もそうだった
この地球で生まれ 死んでゆく
それだけなのだ なあんだそうなのか
命が尽きるまで朗らかに
暮らしていけばいいのだ
花のように 春を待ち
小鳥のように暖かい巣を作り
時間が来たら よいしょっと
跳んでいけばいいのだ
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