2015年5月10日日曜日

枯葉の収集

椎の木や木犀に
鮮やかな若葉が茂り
古い葉は落ちて
乾いて飛んでいくか
朽ちて土に戻る

その前に集めて
車のトランク4台分
箱に入れて来年の腐葉土にする
それでも5センチくらいの高さで畳半畳分くらい

葉っぱで土はできにくい
山が腐葉土でおおわれているが
あれは数百年も自分で肥料にして生きている

私たちも自分の肥料で
自分を生かしていく必要がある
学校ではなく自分で蓄えた知識

歴史、思想つまり哲学で
風景や芸術、宇宙を観ること
この地球上で得た小さな人生観

たとえば家庭が重要だ

東畑精一はドイツでシュンペータに師事
日本農民は地主から解放されても
独立して企業的に農業を発展させることは無理だ

未開発の国はみんなそうだ
21世紀なのに
いまもやはりそうだ

農地改革がうまくいっても
それは「日本農民的こころ」の結果であって
こころは徳川時代に作られたものだ

戦後農政のことなど
頭が横道へそれて
それでも私のこころは
指先で枯葉の中をさまよう
さわやかな風
薫風である

私も こうして生きている


0 件のコメント:

コメントを投稿