椎の木や木犀に
鮮やかな若葉が茂り
古い葉は落ちて
乾いて飛んでいくか
朽ちて土に戻る
その前に集めて
車のトランク4台分
箱に入れて来年の腐葉土にする
それでも5センチくらいの高さで畳半畳分くらい
葉っぱで土はできにくい
山が腐葉土でおおわれているが
あれは数百年も自分で肥料にして生きている
私たちも自分の肥料で
自分を生かしていく必要がある
学校ではなく自分で蓄えた知識
歴史、思想つまり哲学で
風景や芸術、宇宙を観ること
この地球上で得た小さな人生観
たとえば家庭が重要だ
東畑精一はドイツでシュンペータに師事
日本農民は地主から解放されても
独立して企業的に農業を発展させることは無理だ
未開発の国はみんなそうだ
21世紀なのに
いまもやはりそうだ
農地改革がうまくいっても
それは「日本農民的こころ」の結果であって
こころは徳川時代に作られたものだ
戦後農政のことなど
頭が横道へそれて
それでも私のこころは
指先で枯葉の中をさまよう
さわやかな風
薫風である
私も こうして生きている
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