本箱を移動することになり
一人では無理で
手を貸してほしいと頼みに行く
頼む先は3つ
まず隣の部屋の職員
しかし別会社の人だから
筋が違う
それじゃあ合併した本家に
それが本筋だが
離れていて付き合いも薄い
最後に近くて所属も違うが
怒ったりわめいたり
冷房を入れる順で困らせたり
わがままを言って
昔から付き合いがある
建物管理の部署
やはり頼もうかな
と思って外へ出ると
仕事を終えて帰路に就く
屈強な人がいて
「チョットくらいなら手伝ってやるよ」
ありがたい
お言葉に甘えることにした
昔の日本には存在した
「チョットくらいならいいよ」という概念
今の若い人にはない
しかしまてよ
帝国陸軍の思想かもしれない
いまや廃棄資料に触っただけで
安い派遣職員に格下げされるらしい
単純業務と専門業務
コーヒーがこぼれても机を拭かない
そういう契約ではない
テレビドラマのような世界
目の前にある
うそのようなホントの世界
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