餅は餅屋というが
餅ばかり並んでいて
僕の好きな団子は休み らしかった
鏡餅は 床の間では
セロハンにくるんだまま にしてください
でないと ひび割れ します から
みると 乾燥剤が入っている
乾燥すると ひび割れする のに
そう思ったが黙っていた
僕は頭の中で 保湿剤を想像した
やがて 鏡開き のことを想像した
割るではなく 開く
剣道や柔道の 初稽古の後で
子供たちが 道着のまま ぜんざいを食べる
そういう少年時代も いいな
餅は普通に飾ればよい
ひび割れても いい
そう思ったが黙っていた
サンタは寒い国へ 帰っていった
不景気で プレゼントも少なかった
空路ではなく 駅に並んで切符を買っていたという
あれは学生アルバイトのサンタだ
プラカードを下げていた
芥川の「歯車」の世界と ぼくは違う
芥川賞はもらえない が それでいい
歯車は見たくない
ぼくの「閃輝暗点」は消えた
ありがたい
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