若いころ何か気に入らないと
あちこち蹴って足が張れた
わがままで子供っぽく気まぐれ
つまり幼稚だった
若いころ神経に触って蒼ざめた
すると職場の先輩が きみ我慢しなきゃ
じっと我慢しなきゃ 駄目 こんこんと説教された
我慢などさらさらする気はなく
馬鹿野郎 ふざけやがって 憶えてろ
数十年 我慢しないで 生きてきた
ところが今朝 つまらないことが起きて癪に触り
つかんでいた椅子を投げつけたくなった
しかしなぜか我慢した
するとまもなく力を合わせないといけない難局がきて
もしも蹴っ飛ばしていたなら
気まずい雰囲気になっていただろう
和気あいあいで乗り切る
蹴らなくて良かったな
しみじみと思った
これは大変な成長だ
大器晩成とはこのことか
いまさら遅すぎたのか
まだ間に合うのか
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