2013年12月31日火曜日

賀正

ちょっと早めに

元日も二日も暮れてしまひけり(正岡子規)

いつも正月は夕方がさみしかった
みんなそうではないのかと思っていた
正岡子規がちゃんと詠んでいた

今年、初めてそば粉を買って
年越しそばを自分で作った

正月といっても嬉しいわけではない
いつも除夜の鐘とともに
過ぎた断片を思い出している

「おめでとうございます。今年もよろしく」

大晦日

いよいよ大晦日
子どものころは
大きな味噌のイメージで いやだった
その点 クリスマスのほうは洋館
窓からサンタがきてロマンチックだった
サンタは寒くないのか
そういう種類の心配もしなかった

僕の生まれた家の前に大きな洋館があった
カリフォルニアで働いた人だった
その窓にサンタが入ってくる
信じていた

最近 サンタは会社に勤めているのかな と思う
定年になって引退しても
次の社員が販売する富山の薬売り
そうやって永遠にサンタは来るのだ


2013年12月29日日曜日

嗚呼 今年も

しごとが済んで歳末になり
正月を迎えるはずだったのに
タイヤを入れ替えたときに
ちょっと痛かったぎっくり腰

水曜日に仕事で千葉へ出かけて
満員の新幹線
総武線に乗るためにどんどん
歩いてちょっと痛かった

帰ってきて起きたら歩けなくなって
これは3週間前にあの重い
外国の書籍を何十箱も運んで
弱っていたのかな
私の弱腰

2013年12月22日日曜日

寒いのに

長男がスノータイヤに
入れ替えるために

やってきて
こちらも体がうずうずして

みるみる入れ替えて
空気も入れて

年賀状
プリンターが
うまくいかず
赤の染料が詰まって
頭きた

外してドライバーでクリーニング
アルコールでヘッドを拭いて

それでもうまくいかず
昔の古いプリンターをセットして

まあ今年も年賀状をつくりました

2013年12月20日金曜日

とうとう

雪が降ってきた

今年もいろんなことがあった
さみしいことや悲しいこと

腹の底から笑ったこと
悩む人の

こまったこと
たとえば便秘

どうすれば楽に出るか
どうすればどんどん出るか

富山のオオガキさんから
展覧会の作品をいただいた

それは恥ずかしい
自分の詩だった

2013年12月15日日曜日

そば打ちを教わる

午後6時から越前そばの
そば粉をふるいにかけ
つなぎの粉を混ぜて

始まる
そば打ち

まずは水まわし
こね鉢の中で大きな円を描いて
とにかく回す回す
なんだかつらい

だんだんと色が変わってきて
外はあられが降っているのに
汗が出てきた

次はこねる
ねじるように体で押す
まるくまるく
円錐を作って
最後はぐっと押して伸ばして

雪が降っている
今度は
のしである

のし棒で何度も何度も
伸ばす

今度は たたむ
それを切る

帰ってお湯を沸かして
ゆでる 冷やす 食べる

食べ終わったのは11時過ぎ
まさに お疲れ様

2013年12月12日木曜日

けんみんの

みんなあちこちの
生まれ で

それぞれに
暮らしている のだ
食べやすいものを
食べて

おいしいものをいただいて
名物を なべつかみで
つかんで

おいしいものを食べて
鍋焼き
ラーメン

ああ すばらしき この地球

2013年12月9日月曜日

ダイコンをもらって

ダイコンをもらいました
車に積んで帰りました

おいしい白い
雪のような

そうだ今度
新潟の「古町」へ行って
有名な居酒屋で
「のど黒」「牛すじ」
「刺身の盛り合わせ」
「タコのあぶり串」

冷酒を飲みながら
店主と話したいと

軽自動車税が上がるなんて
高速道路が値引きなしになるなんて
あまりいい話はない
ですね

2013年12月7日土曜日

リプニツカヤのスケート

リプニツカヤというロシアの選手が
スケートの演技で

「シンドラーのリスト」
の曲を使って

あのナチスの
ホロコーストをイメージして

私は涙腺が弱って
スケートどころではなく

戦艦大和の映画もあり
奇妙な土曜日を過ごした

どうするのじゃ
紀元は2600年でしたっけ

ケヤキの葉が 3

大きな葉っぱと
小ぶりの葉っぱとがあって

老人が言うには
小さなケヤキの葉っぱが
良い土になる

人差し指と親指で
マルを描く
大きさの葉

アメリカ・フウ
カエデなどはよくないらしい

木之本の鶏足寺のモミジは
ものすごい

しかし腐葉土には
適さないということか

2013年12月6日金曜日

ケヤキの葉が 2

ケヤキの葉を拾っている
腐葉土にするために

積んで積んで
畑がケヤキの香りに覆われる
雨に濡れて重い落ち葉
袋に詰める日を
毎日待っていた
すると午後1時に
轟々とトラックが来たのだ
10人のエプロン連合軍を従えて

エプロンの群はいっせいに葉っぱを集めて
持ち帰った
隠しておいた落ち葉だけは残った

あわてて袋に詰めた
あんなにたくさんの葉っぱが落ちていたのに
たった1袋しかもらえない
人生は
そういうものかもしれない

2013年12月4日水曜日

ケヤキの葉が 1

ほとんど落ちて
舗装は黄色く染まっている

小さな葉の木の下には小さな葉が
大きな葉の木の下には大きな葉が

ある朝 天空から ぱらりと落ちて
夜には 地上で眠りについて

お互い土に還ろうと
約束に身を寄せ合っていると

隣のどんぐりさんもやってきて
鳩も隣りのじじいもカラスもやって来た

エグザイルが来た
中条きよしは来ない
郷ひろみも来た

欧陽フイフイが来た

2013年12月3日火曜日

新潟の夜

佐渡と天の川

越前 越中 越後

上越 中越 下越

どこさ 加茂さね

新潟は大きな川と日本海に囲まれて

越後獅子が跳ぶ米どころ

酒どころ雪の街

古町の夜

2013年12月2日月曜日

仕事を頑張りすぎて

心を壊してしまった人
体を壊してしまった人

世の中には 仕事を適当にして
心を守っている人がいる

仕事をせせら笑って
体を守っている人もいる

しかし私は 一生懸命やる人が好きだ
私は やりすぎて倒れる人が好きだ

ですから神様
どうか頑張った人には
穏やかに過ごせる老後を与えてください

仮にも 何気なく命を召し上げる
なんてことはなさらぬよう