2019年6月30日日曜日

炒り豆

産直の野菜売り場で
硬そうな大豆

炒り豆が
ひとふくろ350円で売られていた
この豆を
かじりながら
荻生徂徠が
人の悪口を言うことが好きだった
ということを昔
何かで読んだ ことを思いだした
それにはおちがついていて
すでに亡くなっている人の
悪口に決まっていた と
それで買った
ポリポリかじった
お腹が膨らんで
面白かった
わらびもちも買った
あすから七月だ

2019年6月29日土曜日

お見舞い

昼休みに
近くの病院に
元上司のお見舞いに行く
金曜日の13時と決めている

体調が良い日は
表情も明るく つやつや
寒い日や雨の日は
少し さみしそう
まもなく自宅に戻るらしい

30年前45歳だった課長
しごとを終えて帰宅時
いつも微笑む
それは今も変わっていない

2019年6月26日水曜日

彦根に行く

彦根城にいく
彦根の鉄砲の窓は
大阪を向いている

江戸の砦だ 
佐和山城を見て
敵の動向を知る

同期の職場の同志
アユ釣りで亡くなった
四国の仁淀川

通夜
懐かしい顔
生きているのは
死者を介して関係を保つこと
かと
今度飲もうと
笑いながら式場を後にする
梅雨の暑い日

2019年6月21日金曜日

知り合いが

今日
100日ぶりに知り合いが訪ねてきて
うれしかった
仕事で苦労しているらしい
誰もが いやだいやだ 怒りと辛抱と
5月の連休まで 我慢しよう
それが終われば 七夕まで
お盆まで
秋祭り
正月まで
と我慢していて

裕福な人は さっと去っていく

詩人霧林道義さんは私に
長男の首枷 次男の足枷
それくらい がんじがらめに しておかないと
ふらふら浮いてしまう

年賀状に書いてよこした