2017年8月31日木曜日

難しいこと

気温は23度なのに
25度の冷房を入れた

困ったことに
これは暖房をいれること
ではないか

ドアを開けて
朝の外気をとりこむと

寒い


ああ もう夏ではない

夏の終わりではなく
「夜の終わりに」かもしれない

するとワイダ
になるのか

蝉は冬眠に入ったのだろうか
いや長い越年というべきか

だんだんと難しい

2017年8月30日水曜日

朝メールで

涼しい朝です


という連絡があって
本当に寒いくらいで


蝉は全員沈黙して
小学校への登校が始まり


夏は終わる
いや


夏は終わった


夏の終わりに
という映画のポスター


覚えているが
肝心の


映画は知らない
いつか見たいと思っています


兄貴のキネマ旬報
後ろの広告に載っていた


黒い瞳の女優
あれは誰だろうか

2017年8月29日火曜日

緊急

隣の国が
ミサイルを撃った

だから気を付けろと
なるべく固い建物

地下に入れと
地下などどこにもない

地面に伏せろと
困ったことに

日本中が空襲を受けたことを
誰もが知らないのだ

70年ほどで
焦土も記憶も薄れる

そうそう
モスクワでは地下鉄の駅で
訓練してた

しかしですよ
だからシェルターをガレージに

と言われても

2017年8月27日日曜日

バラを

庭のバラを伐る
朝6時から鉢巻き


痛い痛い
つかむところがない
仕方なく ハサミで ちょきちょき


支柱を引き抜くと
今度は根っこ
バラの根っこは
パイプの材料だっけ


そういえばパイプをふかして
ポパイのように


いろんなことを思い出して
ふと外を見ると


真っ白な秋田犬が2匹
散歩中
そのふさふさとした毛並みの
素晴らしさにうっとり


連れている爺さんより上品
犬はじっと こちらを見ている


熊を追う実力 が ある証拠かな




最後に根っこ を のこぎり で ごしごし
バラの木が 背中に かぶさって きた
いたいいたい
復讐された


2時間も かかった

2017年8月24日木曜日

いろんなことが

起きる
75歳の詩人から
はじめての詩集
贈られた

なるほど という 作品や
なんだあ こりゃあ

というのもある

枯れていない
というより

それが当たり前なのかも
しれない

下半身の表現が
そのまま

ちょっと参った

2017年8月22日火曜日

朝コンビニで

今朝は
ゴミの日
朝早く起きて
いつもの場所にもっていく

帰りに
コンビニへ寄って
パンを買うことに

あれこれ迷っていると
後ろから

一個のパン
さっと取って
レジに出す老人がいた

ははあ
このパンに決めているのだな
おいしいのだろうな

僕は決まらず
クロワッサン サンドイッチ
メロンパン クルミ

あれこれ迷っていた
まあいいか
丸い マーガリンの パン を買った

外に出ると
暑い
駐車場の隅に自転車
その横で 爺さんが パンを食っている

荷物 や 周りの雰囲気から
この爺さんは
家がない人 放浪の人だ
その背中を見ていると

何も言えなくなった
お昼に パンを食べるとき
そのことを 思い出した

レジに出す
スピードが違うのだ

2017年8月21日月曜日

夢のような

毎日を
夢中で過ごす

ときおり暑い日が来て

しかし
涼しく なると
やはり さみしい

秋はさみしい

夏には
いろんな ことが 起きる

出会いや恋や
狂乱の音楽

花火と褐色の足音

遠く 遠く こだまする
笑い声

2017年8月20日日曜日

上司

僕の上司は
課長部長は

旧帝国陸軍の将校が多かった
士官学校や幼年学校を出て

砲兵隊の少尉だった とか
海軍の中尉だった とか

あいつは大尉 だった が
いまは俺 が上だ

とか
聞かされた

あいつは山下奉文の
フイリッピンで山砲

解体して運ぶのだ
お前ら いざとなったら
こんなもんじゃあ ないぞ

本気 出したろか
いいえ結構です どうも

2017年8月18日金曜日

インパール

NHK
インパールを見た

僕の父は
参謀長のそばにいたが

次々と
前線の悲惨な状況を聞き
前線の指揮官を
怒鳴り散らす声が聞こえ

悲惨だったと
いつも言っていた

飛行機に撃たれ
腹部に2カ所傷を負った

大混乱だったと

帰ってきてから
僕は生まれた

敦賀連帯の行動記録
1冊
これを読めば部隊がどうしたか
わかると

蛇ほど ごちそうはない
ぽつりと言った

2017年8月14日月曜日

エアコンが要らない

25°

涼しい

秋だ

好きな季節

生まれたから

10月に生まれたから

待てよ

一つ歳を加える

ことになる

仕方ない

そりゃあ しょうがない

2017年8月13日日曜日

草むしり2

涼しいから
海を見に
ついでに ちょっと買い物

帰ってきてから
また草むしり

しかしまだ
畳2枚ほど残っている

しかしもう気力がない
くたくた

中止

夜 スターリングラードの戦い
赤軍とドイツ軍の死闘
観る

ドイツ軍の4分の一が敗北
10万人が降伏して 途中で半分が死に
生きて故郷へ帰ったのは6千人という

草むしり

今日も朝から
草むしり


暑い が
そうひどくない


夏の盛りも
峠を越したようだ


草刈り鎌の調子も良い
小さなトカゲの赤ちゃん


逃げない
じっとこちらを見ている


葉で そうっと触る
じっとこちらを見ている


もしも僕が 天敵なら
いちころだと思う


お盆だから
かわいそうな想像は


しない

2017年8月12日土曜日

土つくり

ゴーヤときゅうりを外したら
腐葉土を作る箱が
あふれて

板を買ってきた
2枚に切断してもらって
30円プラス

ようやく箱が出来上がった

昨日までのきゅうりや
ゴーヤの蔓

新しい箱に移し
また新しい土を作る

それにしても
ゴーヤは昨日積み上げたのに

いい香り
いい性格なのだ

感心した

秋の準備

ゴーヤ
きゅうり
オオバ バジル

棚を外し
花を摘んで
ナス ちょき ちょき

すると 雑草箱が
満杯になり

新しく子どものベッドを
畑に

草を積みました

台風が来れば
吹き飛ぶだろう

昨日は三国と武生で
花火大会とのこと

僕は 畑 大会

ガッツ だぜ
ゲット だぜ い

2017年8月10日木曜日

掃除機

業務用の掃除機を借りて
あちこち吸いまくった

ごうごう と 埃を吸い
ゴミを吸い 虫を吸う

見違えるように
きれいになった
しかし 鏡に映った僕の姿は

背中を丸め 足を曲げ
腰をかばって

りっぱな じじい 

仕方がない
あいつも あいつも 死んでいる
あの先輩も あの後輩も
あのおじさんも あの人も 鬼籍

お盆 念仏と灯篭
死んだ人たちの霊

浮いたり沈んだりして
日本の夏だ

美空ひばりも 島倉千代子も
夏目雅子も ピーナツも

裕次郎も勝新太郎も
春日八郎も三橋美智也

頑固なじじいは
じいっと耐えている
背中のかゆみ

脂汗と埴谷雄高
吉本隆明

頑張ろう 死ぬまで頑張ろう
おう

2017年8月9日水曜日

2つ目の目標達成

海水浴の皆さん
クラゲに刺されないでね

とうとう 二つ目の目標
本日 達成した

朝うまくいくと思っていたのに
かなり疲労した

だれも解ってくれない
僕の仕事

僕がいなくなってはじめて
誰かが泣いて喜ぶ

その時 僕はいません
さらに まもなく わかります

僕が ウルトラ わがまま
超 がんこ じじ 

である と いうこと

2017年8月8日火曜日

大丈夫かい

知り合いに電話する
緊急避難中で

いちいち
構っていられない

そりゃあそうだ
朝の3時に
たたき起こされて

堤防が切れると怖いから
今のうちに

公民館に集まれエ
と言われて

もう眠っていられない
疲れた

どうして毎年台風が来るのか
太平洋のあたりで
何か水を撒いて
消すことはできないか

塩をまくとか
煙を吹き付けるとか

2017年8月7日月曜日

台風の

影響で雨と


スヌーピーがグランド・ピアノに乗っている
おもちゃを 飾る

いろんな人に出会う
やあ おお

あらあ
やあやあ

こんにちは
スヌーピー 見て ちょうだい

あら どうして
何の 意味 かしら

かわいいわね
アイスクリーム食べてちょうだい

ああ外は暑いよ 台風だあ


2017年8月6日日曜日

突然の訪問者

甥っ子が
子供を連れて
遊びに来た

姪っ子の子供とおばあさんも
遅れてやってきて
家の中で
おもちゃ箱をひっくり返し

喜んで走り回って
先週アンパンマンの
滑り台を解体して
まだ全部終わっていない 

壊さなければよかった
と後悔した

台風が来ている
39度の浜田市

暑い
広島の原爆の日

今年も浜茶屋で海水浴

ラーメン
イカ焼き

もう40年
二人で 

水平線
白いヨット

入道雲
いつもの夏

今年もこれた
あと10回

これたらいいな

なんて昼寝して

2017年8月4日金曜日

花火

小学校へ入る前
ドおおん と いう音
怖かった

父が 耳元で
戦争もこれと同じや

といった
インパール作戦で安兵団
シンガポールから昭和22年に帰国した

大砲の音だ
学生時代は 大阪 万国博覧会

花火は うすっぺらで嫌いだった
名古屋のホテルから見た 港の花火は

幻想的だった
人を好きになっていたから

福井に着いた夜
高志高校の裏あたり

大きな花火の音が聞こえ
その時刻に故郷の母が亡くなった

看病の帰り
異様な音で まさかと思った

それから 花火 を見るたび
死んだ母を想う

涙は すごく あふれる
汗を ぬぐう ふりをして

タオルで隠す
今日も花火が上がった

もちろん タオル 付きで

2017年8月3日木曜日

人は人によりて

支えられ
励ましをもらい

支えられ
やあと声をかけてもらい

支えられ
おやどうしたの

支えられ
元気ですか

はい
そりゃあ良かった

支えられ
一晩中頑張る

元気に笑って
支えられ

アンパンマンもバカボンも
頑張って

支えられて
花火の夏だ

2017年8月2日水曜日

気のせい

きっと
自分の気のせい

自分のこころが ゆがんでいる
自分が悪い

朝起きて 家を出る

瓦で雨を避け
壁で嵐に耐え

この窓から 銀河を見て
星を見て

木々の緑 きゅうり も ナスも 
赤い花 も 白い月 も

大きな花火もみんな きれい
なのに

さあ とりかえそう
失くした まっすぐな姿勢

2017年8月1日火曜日

8月

海の記憶が
転がっている

なんて詩を書いた時もあった

8月
母も35年前
花火の夜に亡くなった

今日は嫌なことがあった
物にも気持ちが
伝わるのだろう

本棚から本が滑り落ちて
顔面に

角背の堅いところで皮膚が破れ
鼻の横から出血

お前を世話しているのは
誰なんだ 腹が立って

叩いた
本に責任はない

あるとすればこちらだ
頼むから怒らせないでくれよ

真面目にやってるのに
逆なでしないで くれ