2016年9月27日火曜日

木犀の

学生のころ
早稲田の文学部4年生が


木犀の香りのことを
耳の中を濡らす というんだと


吉祥寺の成蹊大の塀に沿って
歩きながら教えてくれたが


言葉が あまりに奇異で
40年前だが まだ覚えている


それにしても 今年の木犀は すごい
日曜日 横浜から東名を帰ってきた
40年前に600円で、農業高校の文化祭で買った
金木犀3本、銀木犀1本


思い出した
そういえば 今年3月
鶏糞と油かす、ヌカを混ぜて
化成肥料も埋めて


それを忘れていた

2016年9月24日土曜日

台風一過

昔は
台風 一家だと思っていた


小学1年のころだから
許してやりたい


庶民的を
長い間
とみん てき
と信じていた


世田谷深沢の
おばさんのうちで
学生のころだった
得意になっていた ふかさわという
ふかざわではない などと
同人雑誌を出した絶頂のころだ


ふかさわの おばさんの近所の人が
風采は ぱっとしない人だった


都民的じゃあなくてね
しょみんてき だわね


やんわり注意された
以後40年間は しょみんてき を
とみんてき と言わなくなった


絶頂期は 気を付けないといけない だわね

2016年9月22日木曜日

金魚の

沢山の金魚が
照明とともに踊り
にぎやかな美術館


音楽と光のコラボ
大きいの小さいの
出目金ランチュウ


ストレスで死んだりする
こともあるだろう


フラッシュ使うな
係員は注意する
光の点滅で敏感に体をくねらせ
金魚は反応していた


台風が過ぎて
外は寒い

2016年9月19日月曜日

庭の雨水を

細い枝で
水路を作って
水を排水路に誘導して


ひょっとして これは
小学1年の時、学校の帰りに
神社の川で遊んでいた
8歳の自分
何も変わっていない ではないか


そういえば、家でゴロゴロしていたら
新入学のセットが届き
中には、きれいなカードやら
「さんすう」「こくご」
「はるおさん」「よしこさん」が笑っていた


小学校のサイレンは不気味で
終わりごろに疲れた音を出す


神社で遊んでいた
そのことを思い出した
約60年前

2016年9月18日日曜日

雨が降って

雨が降った
ごうごう
みるみる
側溝があふれ


樋からあふれ
屋根に踊って


雨はごうごうと


これは子供のころの降り方ではない
異常だ


というより
私は
地球がまともな頃に
生まれ


おそらく
死んでいく
のはまだ


幸せなのかもしれない
勝手な想像をしながら


雨を見ている

2016年9月3日土曜日

はや九月です

オリンピックも終わり
暑い日も
なんとなく弱くなってきて


九月になりました
海の記憶が転がっている


台風が襲ってきて
あちこちが被害を受けて


こちら幸いにも
庭の草を抜いて
新しく、堆肥を作る


ゴーヤの蔓、庭の草
積み替えて


また新しく
大根の種まき


周囲は暑いけれど
幸水から豊水に


梨も品種が変わって
すぐに秋