2012年7月30日月曜日

花も嵐も踏み越えて

池田隼人は「花も嵐も踏み越えて」酔うと「愛染かつら」を愛していた。
池田隼人は、入院していた。主税局畑で、出世街道をあきらめていたが、終戦になり、先輩がいなくなった。その後、総理になり、東京オリンピック開会を、がんセンターで聞いていた。
喉頭がんで還らぬ人となる。吉田茂の大磯の家も焼けてしまった。写真集がある。

やけに暑いと詩が燃えて

暑い夏である
このような暑い季節を
夏というのである
夏は暑いのではない
暑い夏が来ているのである
おい
わかっているのかお前
わかっているのかと聞いているのだ
わかっているのか
お前に聞いているのだ
おまえだよ
そこで暗い毎日をもんもんと
過ごしているおまえだよ
おい

2012年7月28日土曜日

詩人 石原吉郎の沈黙

膝は折るためにあるのではない
膝は伸ばすためにある

石原吉郎、この詩人は海外電力調査会にいたことがある。東京外大を出ている。遠藤力氏は東大独法学科を出て、東電でコンピュータでの料金徴取調査を研究していた。元福井県立短期大学名誉教授。
石原は、黙ってけん玉を続け、黙々と翻訳を続けていた。シベリアの収容所で覚えたというが詩人だといわなかった。らしい。
「海は断念において青く」という年賀状を遠藤氏は私に見せた。
これは、遠藤力著「都忘れの菊」に掲載されている。遠藤氏も鬼籍。

2012年7月22日日曜日

真夏の水路閣(京都・南禅寺)
                   
  工部大学校を卒業した田辺朔郎が工事を担当、明治18年に着工、5年後に完成、日本初の水力発電所、路面電車など、京都に大きな役割を果たしました。水路閣は、延長93.17m、幅4.06m、水路幅2.42m、煉瓦アーチ構造、毎秒2トンの水が流れているそうです。

2012年7月15日日曜日

7月15日(日)12時
京都先斗町(ぽんとちょう)の川床から撮影
鴨川の濁流
気温35度
九州北部の河川氾濫に
お見舞いを申し上げます
福井も助けていただきました



この歳になって祇園祭(宵宮)にたどり着く
四条烏丸の長刀鉾、古い笛の音
心の底に響いてくる
雨の京都、まもなく大雨で鴨川は濁流
男女は浴衣でくっついて、両親は家にいるのだろうが、人はこのように見えないまま増え続け、21世紀も12年目に、人の波。厄払い。悪霊退散。

2012年7月9日月曜日

「夏至」第40回 最終回
日刊県民福井紙上「夏至」40回の連載を終えることができました。
社会人34歳、学生時代21歳、小学生10歳、それぞれの時間、
日常を描きました。ご感想をお待ちしています。