2014年11月30日日曜日

忘年会

土曜日から日曜日は
町内有志の忘年会
今年は幹事で疲れました

暗くなった海岸の町で
カニ三昧
一人が遅れるという連絡
今年はお葬式が多かった

焼きガニ カニ鍋 カニ刺身 ズワイ が
でん と置かれて カニだらけ
若いころ 翌日 家に持って帰ろうと
甲羅に名前を書いて 誰かに踏まれて
今はビニール袋で 冷蔵庫に預ける
大きく名前を書く
酒 ビール 焼酎 
がば がば 飲むが会費が足りるか 気が気でない
ウーロン茶は嫌だノンアルコールビールをくれという
翌日がばがばと飯を食っている
疲れた
元会員が二人亡くなって
来年もまた逢いましょう
とあいさつしたが誰も聞いていない
選挙のことばかり
景気のことばかり

2014年11月28日金曜日

バスの気持ち

横断歩道に立っていたら
中型の路線バスが来た
誰も乗っていなかった

それでバスの運転手さんの気持ちになって
少し考えることにした

乗客がいないと楽だろうか
それとも張り合いがなく
さみしいだろうか

バスの気持ちになってみた
やっぱりお客が多い方がいい
お金も儲かるし
子どもたち 老人たち
日常の足として 頼られ
機械といえども 張り切る

ちょっとこちらを見た運転手さんは
まもなく発車した
その時私は思った
私が飛び出してこないか
運転手さんはそう思っているだけだ

収支決算や経営者の気持ちなど考えていない
だから 今度は経営者の気持ちになって
掘り下げてみようと
しみじみ思ったのだ

2014年11月27日木曜日

来客

今日のお客は
すこし眼の色がすこしだが
透明な感じが微妙にした
なんというか
不思議な感じで
失礼ですが お生まれは
聞いてみた


東京生まれですが
高校はハワイで1年
大学はサンフランシスコで4年
外資系に勤務して


実は祖父がアメリカ人
祖母は日本人
父はハーフで背が高く
母は日本人


自分はクオーターであり
日本人なのですが
やはりわかりますか
聞かれて
正直に
「はい」と答えた





2014年11月25日火曜日

那谷寺の紅葉

休日に
モミジがきれいな
那谷寺に行く
黄色のきれいな
小さな葉のモミジ

これを家に植えてみたら
きれいだろうな
トウヒカエデとかいうらしいが

わが庭にノムラというモミジがある
イラ虫で毎年大変だった
黄色のモミジで検索しても
種類や名前がよくわからない
イロハモミジ ヤマモミジ
モミジは栄養やら日照で変化するらしい
大嫌いなイラ虫
スミチオンを振りまいて
自分の首根っこが腫れてしまう
ようやく今年は10匹に減った

2014年11月23日日曜日

震度6弱

長野の白馬で地震があった
怖い

さいわいにも こちらは震度2
親戚の法事で疲れた
ノンアルコール・ビールの飲みすぎ

それは土曜日のこと
今日は日曜日

糠と土を混ぜて
ケヤキの葉っぱを踏んで
腐葉土つくりに邁進した

アルパチーノのゴッド・ファーザー
ときどき頭の中をめぐる

選挙カーが走っている

2014年11月21日金曜日

今日も落ち葉を

ケヤキの きれいな落ち葉を
集めていたら 人がやってきて


それほどまでに 土作りを一生懸命に
なさる ということは
よほど素晴らしい野菜を植えるのでしょう
いったい何を栽培
聞かれて まあゴーヤとか鷹の爪
大根です
するとみんな不思議そうに
微笑んで 去っていく
変なオヤジ 
そう思っているのだ
家に帰って 1個1万円 という
聞いたこともない
空想の野菜を考えて
今度会ったらその名前を言おう
思いながら しかし 名を覚え続けるのも
面倒なことだ と感じた
その夜 衆議院は解散した

2014年11月20日木曜日

ゴッド・ファーザー


テレビ用のゴッド・ファーザー
きれいな画面
ドン・コルレオーネ
マーロン・ブランド
アルパチーノ
シシリア


ニューヨーク
マフィアの仁義


高倉健の
唐獅子牡丹


わしゃあ広島じゃけ
菅原文太
今夜はシシリアの
ぼじょれじゃけ

おフランスじゃたのう







2014年11月19日水曜日

解散だ

昭和30年ごろ
農村は保守のがちがち
都会のインテリは革新だ
日教組、自治労、全逓、国労、動労
この人たちは社会党で
中小企業や田舎の工場では
民主社会党だと

大学の先生は共産党で
農民こそ労働者だから
共産党を支持するべきではないか
反対に大企業の労働者は恵まれているから
現状維持で自民党を押す
そういうことにならないのは
田舎の選挙が地縁・血縁・世襲であり
インテリがいないからであると
盛んに説教していた人がいた

2014年11月18日火曜日

高倉健

40数年前 池袋の映画館
オールナイトで東映のやくざ映画を見ていた

池部良と高倉健

「この喧嘩のけりは俺につけさせてやっておくんなさい」
雪の降る道を番傘をさして殴り込み

親に貰った大事な肌を 墨で汚して白刃の下で 
積もり重ねた不幸のかずを 何と詫びようかお袋に 
背中で泣いてる唐獅子牡丹

観客はみんな泣いている
帰りは みんな肩を怒らせて前から来る人に
どんとあたって おう気をつけろ  
みんな高倉健さんになっていい気分

ただ私の場合は うしろに座った客がほんとに悪い奴で
両足あげて映画を観ている
時々私の側頭部を革靴でこんこんと横に叩き
スクリーンが良く観えねえ 
いわんばかりに いじめる
腹が立って 40数年も憶えている
健さんのご冥福を祈ります

2014年11月17日月曜日

ころ

ピラミッドの石は
「ころ」を使って
移動させたらしい
絵本で見たことがある

腰が痛いのに
書架を移動させることになって
そうだ 「ころ」 だ

そこでステンレスのパイプ
60センチの長さ
5~6本
これを下に敷いてみた
なかなか難しいが
何とか設置
ちょっと手を触れると
5連の書架が簡単に動く

たいしたものだ
なかなか抜き取りにくい
こともわかった
人間は偉いものだ

2014年11月16日日曜日

最大の

庭仕事
朝9時から夕方5時半まで
立ちっぱなし
休憩なし
最後は歩けず
へたり込む

まず庭木と生垣の根の周りに
深さ15㎝直径2cmの穴を掘る
15カ所金づちで鉄の棒とんとん
そこに肥料を注ぎ込んでいく

次にバケツに腐葉土を入れて
根の周りに積んでいく
これで午前中は終わり
午後は畑に腐葉土を入れる

さらに今年の春に作った90センチ立方の
堆肥箱を開き
そおおっと板を隣りに移し
中の草など切り替えして入れる
それで外は真っ暗

2014年11月15日土曜日

日本史の

また冬の季節だが
40年前の京都は寒かった

テレビで北政所を取り上げていた
高台寺

寧々だ
秀吉の妻ねね
しっかりしていた

信長に言われた
「猿、この娘を嫁にせよ」

信長はすごい人だ
人質の秀忠もねねを慕っていたし
加賀の前田の妻 まつ
加藤清正ら
仲が良かった
豊臣恩顧の人というのは
寧々の人脈の気がしてきた
家康のやり方なども
よくわかって いた はずだ

豊臣が滅んでからも
徳川とうまく付き合った
たいしたものだ
秀吉は寧々に助けられていたのだ
賢い女房だった
と考えている
私の冬の陣であります

2014年11月13日木曜日

すごい降りかた

朝の4時過ぎだった
ピカと光って目が覚めた
雨が降ってきた
轟々と音を立て
しばらく私の頭上を
立ち去らない
私は雨雲レーダを見た
雨雲は我が家の頭上にあり
真っ赤な色で映っていた

しかし雨雲は移動しているはずで
今見ているのは5分前の映像だった

つまりその後ろに来ている赤い範囲
これが現在の大雨だ
何しろ ものすごい量の雨が降る
バケツをひっくり返したような
どこかおかしい地球号

2014年11月11日火曜日

朝から夕方まで

朝早く
落ちているケヤキの葉を
箕で すくって
かき集めていると
背後から 「これを差し上げます」
どこかの人が柿を二つくれた

夕方、落葉の袋を積んで
愛車を走らせていると
救急車のサイレンが聞こえてきた
スピードを落とし邪魔にならぬよう待っていると
救急車が横に来て 停止したような気がした
サイレンが鋭く響いた

私を追い越すと同時に
救急車はスピードを上げて走り
私は少し離れて ついて行った
それにしても 走りやすい
皆な どいてくれている 楽だった

救急車が交差点で曲がるらしい
念のため信号機を見ると赤だった
あぶない あぶない
私は停止する

しかし一緒に回れば怖くないなと思った
赤信号 救急車と渡れば怖くない
このように今日も無事帰ってきた

2014年11月10日月曜日

いちょう

今日 イチョウの木の下を 歩いていると
はらはらはらはら黄色の葉が
風の音に沿って 降り注いできた
風がひゅーと吹くと
音の具合で舞い散る数が変化する


中学の頃だった
与謝野晶子
ああおとうとよ・・・ではなく


金色のちひさき鳥のかたちして
いてふちるなり夕日の岡に


子供のころは
どういう意味かさっぱりだった
しかし今日 はっきりと解った
私が地球上で生きている証拠だと
この歌はそういう意味だと
感じ取ったのだ

2014年11月9日日曜日

ブログのブロガー

朝からブログの調子が悪くて
設定のスパナを いじったり
記憶をクリアしてみたり
あちこち いろんなことを した
さて どうなるか 汚染されて しまったか
心は悪いほう 悪いほう へ 走ります




困った時は友人に聞け
まず 外部からどう見えているだろうか
息子に電話した
「何の支障もないよ あれれ」
その後 「日本中ダメみたい 世界中かな」
「まあ しばらくしていれば 復旧するのでは」




テレビをつけると女子マラソン
見たことある風景だった
表へ飛び出すと白バイ
ランナーがものすごい勢いで走ってきた
テレビと同じユニホームで

2014年11月7日金曜日

古いアンプ

わたしの部屋にアンプがある
エレキ・ギターに接続して
てけてけてけてけ・じゃーん
寺内タケシのような青春
音が出る機械


息子が下宿を引き払って帰宅した時
トラックの荷台からわが家に到着した
あれから10数年
講演会でマイクが必要になり
あちこち手配したが誰かの予約でダメ
さて 困ってしまった
そうだ 2階の自室に ほこりだらけの黒い箱
押し入れに眠っていた
さっそく電源を入れると
懐かしい赤色ランプ
マイクを差し込むと音が出る


何でも持っていると
なんとかなるものだなあ 

2014年11月5日水曜日

旧友

旧い友人が突然訪ねてきた




まもなく60歳だというので驚いた


ナチス勃興の原因
南満州鉄道のこと
ノモンハン事件の結末
若い頃から次々にわいてくる
疑問を調べてきた男だ
知識欲のかたまりだ


父親は落下傘部隊だった


子供は3人、みんな大学を出た
米寿の母を介護している
日本を代表する父親である


帰る背中を見送りながら
しみじみそう思った
「知る」ことは「良い」ことだ



2014年11月4日火曜日

さんご

サンゴといっても
産後ではない

珊瑚のことだ

もしもこの舟で 君の幸せ見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
月もなく淋しいくらい夜も
僕にうたう 君の微笑み
舟が見えたなら ぬれた身体で駆けてこい
珊瑚でこさえた 赤い指輪あげよう

若大将がうたっていた
私が高校生の頃だ
ええなあ、ええなあ
長い溜息をついた

その珊瑚が乱獲されているというではないか
加山雄三が勲章をもらったというではないか
サザンの桑田ももらったそうな

私は どうしたらよいのだろうか
燃える口づけ
あついお茶づけ

私は私だ

2014年11月2日日曜日

突然の大嵐

午後2時ころ
郊外の量販店で肥料をみたり
健康器具を触ったり
タコ焼きの道具が欲しかったり
買物をしたあと
出口に向かうと
大嵐がやってきて
看板は飛ぶ
轟々と雨は降り
皆動きが止まって

こうなると
ひたすら収まるのを待つだけ
20分ぐらい
どこかの夫婦が喧嘩を始め
はやく車をとってこい
おまえこそ

少し雨も小やみになり
風も穏やかになって
夜7時のNHK全国ニュース
トップに出た
私は映っていなかった
私はずぶ濡れだったのに
雨しか映っていなかった

2014年11月1日土曜日

他人の家は

お知らせを1枚
朝10時に配る

近所の家を順に回って気が付いた

郵便ポストが道路に面した塀にある家
郵便ポストが建物にくっついている家

ポストが独立して
アメリカの新聞受みたいに
ぽつんと立っている家

いろいろある
門扉を開けて玄関まで行った家
激しく吠える犬がいて退散

家人がすぐに出てきて
どうしましたと

郵便受を探していまして
ああそうですか

何とも刺激的な休日の朝で