2017年12月31日日曜日

大掃除

玄関の戸を拭く
正月の飾りを取り付けて

縁側のガラスを拭いて
ついでに雨戸にホースで水をかけて

びちゃびちゃ
叱られる

静かにしていると思ったら
こんなことをして

仕事を与えられる
掃除機をあてがわれる

コンセントが不調で スタートしない
掃除機を ひっくり返すと 通電する

どの 時点で通電するか
ゆっくり ひっくり返す

45度で 通電する
なにか わからない

きっと 実験は こういう感じ かな
原因不明

センサーを 拭くと勝手に回りだす
つまり掃除機だと馬鹿にしていると

とんでもない 高度な機械に 成長している
子供のころのように 掃除機を回していると

ふすまの向こうから また遊んでいる
はやく 車庫を掃除して

車は 洗ったの
子供のころのように 叱られて ばっかり

明日は お正月

2017年12月29日金曜日

年賀状

今年も
深夜

寒さに震えながら
年賀状をしたためる

いろんな事に気が付いた
元気です

今年もよろしく
頑張りましょう

書いてあるのに
四人が亡くなっている

なんということか
雨の中 うつむいて郵便局へ行く

きちんと 市内 県内 県外
輪ゴムでまとめて

震えながら窓口に行く
年賀状はこちらへ

と書いてある
上下も裏表も ない

きっと機械が高速で
読み取るのだろう

そういうものだろう
マリアナの七面鳥撃ち

インパールの英軍の機関銃
機械が感情を無視して

元旦に届けるのだろう
しかし二日ほどでどのように仕分けして

正月にコトンと届けるのだろう
やはり機械が偉いのかもしれない



2017年12月25日月曜日

朝日

今朝

橙色の空が
見えた

朝日だ
きれいなものだ

あの光は宇宙を超えて
この惑星に
降り注いでいる

太陽の光だ
母が毎朝 手を合わせて

拝んでいた
しあわせに なりますように

子供たちが 元気で
育ちますように

あれだ
私も 手を合わせてみる

私も母の亡くなった年齢に
まもなく追いつく

手を合わせてみる
手のひらに朝日がこぼれる

こまったな
もっと若いはずだったのに

いい加減な気持ちで
ずいぶん年をとった

2017年12月23日土曜日

灯油を

セルフのスタンドへ
灯油を買いに行く

うまく買う人
下手な人

力いっぱい買う人
ひと缶だけの人

軽トラいっぱい買う人
夫婦協力する人

田舎の石油ストーブの老夫婦が
正月用に

油がなくて 戦争になったと聞いた
日本は包囲されたので

南方へ資源を求めに進出して
米英と衝突したと

学校の先生が言った
ABCD包囲陣という

あの戦争の本当の原因は何だろうか
歩の頭に角を置いたというあの説

挑発されたという説
世界の覇権に乗り遅れるなという説

今、灯油は金を出せば買える
しかし変な車の後ろに付くと

いつまでたっても 終わらない
今日も失敗だ

爺さんがシートをかけた荷台全部が
灯油の空き缶だったから

じっと待っているが みんな怒っている
業務用なら別の日に買えばいいのに

爺さんは知らん顔
そんな爺さんの後ろに付いた

お前らが あほだ と
笑っている

人との出会い

約束の忘年会に行く
いろんな話が出る

しかし
25年も
毎日同じ建物にいたのに

なぜ一度も
忘年会をしなかったのか

する必要がなかったのだ
する意味がなかった

というべきか
近況報告より

自分で作った腐葉土に
きゅうりを植えた話

屋根を直した話
子供が子供を作った話

が面白かった
暗い夜道を歩きながら

しみじみ
健康でありたい

そう思った
心も体も

2017年12月21日木曜日

晴れのち曇り

天気も大事だが
こちらの心も
大事

大抵のことは
処理する能力があるが

ふと弱いところを突かれると
もろい

夕焼けを見たり
雷に震えたり

食品売り場で泣いている
かわいい
男の子を見ると

この子がどういう一生を送るのか
 などと

ついつい考えてしまう
どうでもいいことだ
どうにもならないことだ

それで
大福がよいか きなこ餅がいいか

みたらしだんごにするか
迷う

2017年12月20日水曜日

早朝に

道路は凍っているから
ゆっくり走る

若いころ 寝坊して
なんだ こんな 道
それ それ そっれ と 走って
勤務先の敷地に入って
やれやれ安心 すると
坂道で急に車が下りてきた
ブレーキを踏んで
相手は とても軽い車で

対する私は
中古のカブトムシ
とても固い車だった

がしゃあああん
と飛びついて
あいては ぐちゃぐちゃ
上司の息子が震えながら出てきた
なんで こんなスピードで走るのだ
わなわなと唇を震わせて

えらいすんまへん 怪我ないですか
ちょっと滑りました
あとで上司に呼ばれ
息子と衝突したって本当か
馬鹿もん

まあそういうわけで
雪の日は早く出て
ゆっくり走る
すると若い奴が びゅんびゅうん 抜いていく

路面はつるつるに凍っている
若い奴は わからないのだ
雪道の恐ろしさ


こんな朝に走るやつは
本当に馬鹿もんだ

もっと早く起きて
ゆっくり走ったらどうだ
ばかもん

2017年12月18日月曜日

昔と違う雪

昔の雪はもっと
軽かった

と思う

最近はやたら重くて
水ばかり

べたっとして

それでも気温は下がっていて
雪が舞う

のではなく
雪が降り積もる
感じですが皆さんは

いかがですか
もうすぐお正月ですね
はやく こいこい
お正月

2017年12月17日日曜日

上京

伏見稲荷にお参りしてから
御所に行って
本因坊の発祥の場所やら
新島襄の旧居やら

うろうろ歩いて
寺町通 ニイハオ チャーハン

下御霊神社の提灯のマークが
私の家紋と一緒だった

私は 丸におもがた
神社は 丸がなかったから

罪びとの怨念を抑える
神社だという

かみさんは嫌がって
あんたの家紋と同じだ
ああ怖い怖い
走って
私は隣の 革堂(こうどう)へ
鹿狩りにいって
子をはらんだ母鹿を殺して
申し訳ないと鹿の革を着て
というお寺

私はカッパを着て
西国19番へお参り
ヤッケを着て
が正しい
補陀落や岸打つ波の那智熊野
青岸渡海寺から33番まで

ただ最初に参ったのが
33番の最後の寺 谷汲山だった

ナマンだぶ
往生安楽国

2017年12月14日木曜日

緊張した

踏んだ雪
うすくて
しかし滑る

くるまはのろのろ
しかしですよ

うっかり走ると
信号が赤で
交差点で とまれない
すると右折の車が

ざあっと回って
もう少しで
当たるところ

危ない危ない
休みの日には
うまいコーヒ
飲みたい

2017年12月11日月曜日

荒れてきた

外は真っ白
ガタガタと
雨戸は揺れて

雪だ

真っ白な道路
荒れてきたぞ

新潟も雪らしい
秋田も雪らしい

酒のうまいところは雪が降る
温泉のいいところは
雪だ

荒れてきたぞ
まあいいや

この雪が
夏のお米に良い
のだそうだ

知らんけど
そうかもしれぬ
そうなんだろう

BS

昨日と今日
にわの木に
腐葉土を根っこに施しました
1年かけて作った
腐葉土

5時間かかりました
鶏糞
石灰
こめぬか

やりました
腰はびっくりして
まだ痛みは出ませんが

今は夜中
BSのインパールを
見終わったところ

将校は生きている
兵は死ぬ

2017年12月8日金曜日

昔々あるところに

おじいさんとおばあさんが
住んでいました

おじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川に洗濯

ドンブラこと大きなモモが
流れてきました

おやまあ大きい桃だこと

今日は真珠湾に日本軍が攻撃した日
戦争が始まった日だ

その準備
分刻みで爆弾を落とす
魚雷を投下する

何日も前から練習して
爆弾がうまくいかなかったら
なんて眠れないだろうな

父はビルマの戦争
インパール 傷だらけ 何とか生還して
僕を作った

おばあさんが
大きなモモから生まれたのよ
お前は

といったので
今も桃を見ると
これに入って流れてきたのか
と思ってしまう

2017年12月7日木曜日

雪が降る

あわててタイヤを冬用に替えた
初めて
タイヤ屋さんで
交換してもらった

これまでは
ガレージで
冬の楽しみだった
男らしいなあ
と自画自賛していたのに

まあ2軒隣がタイヤ屋さんで
親切で交換が終わると
そおっと車を運んでくれて
鍵をちゃあんと
ある場所に入れてくれて

そのほうがいい
ぎっくり腰で動けないより
それより ユズの木に

石灰と鶏糞 根に腐葉土を
冬を暖かく

春を迎えるために
と思っている今日この頃

寒波 寒波 と
怖がる癖がついたな

2017年12月3日日曜日

冬支度

張り切って起きて
畑に出て 
ふた畝 起こす
草も取り
きのうの ぬかを 腐葉箱に 
来年の たい肥作り

新しい畑に たっぷりの腐葉土
ついでにワイヤープラント 植え替え

お昼
駅前のコンサート遅れると大変
はしだのりひこ が 亡くなった
パーキンソン病だとか

寒かったが
加川良の歌を聴いた
加川良も亡くなったとか
加藤和彦も遠藤賢司も
畑に客土して
ぬかをまいて
大喜びの日曜日

ぬか喜び

開演前に同じビルの
市立図書館に行った

私の詩集を触ってきた
ちょっと うれしかった

息子が3歳の時に書いた絵
があった

2017年12月2日土曜日

米ぬかを

求めて市内の精米機を捜した
ぬかを持ち帰ることが可能な設備が

スーパーマーケットの後ろにあった
ドアがあり簡単な錠がある

きのうPCで見つけた
持ち帰ってもいいよ

袋に詰める

ふくろを2枚持参して
ちりとりで入れて

その袋を外側から くるむ
するとトランクも ぬかだらけにならない

スーパーの客からは
近所のおじいさんがいるぞ

漬物のために米ぬか取りに 来ているぞ
私も爺になって

ぬかみそ臭くなる
師走だ

洋食店

古い洋食店だった
外観はまあまあ

しかし店の中は相当くたびれて
机もフォークもスプーンも

自分の机しか
使っていない感じだった

出てきた料理は まず前菜で 
生マグロの 中トロ うまかった

ぽたーじゅ その後 何時間も味わった
カニがメインで 素晴らしかった

コーヒーもケーキもうまかった
店を出るとき考えた

どうして店は 近代的に
きれいにならないのか

同じ人が延々とやっているから
新鮮にならないのだな

しかし同じ夫婦が長年 やっているから
味はいいのだ

どうしたものか
そこで考えた結論

私が我慢してこつこつ
通うしかない

外は寒かったが何もかも自分の
思い通りにはいかない

当たり前だが
強情すぎるのだ

わたしが