井伏鱒二の詩に 今宵は中秋の名月
初恋を忍ぶ夜
春さん
蛸のぶつ切りをくれえ
だったか
良い詩でした
今夜はなかなか月は出なかったから
しばらくぼんやりして
表に出たりして
すると玄関から
突然
まん丸の大きな月があがった
思わず拍手した
今度満月は８年後だと
死んでいるかもしれない
そう思ったが
悲しくなかった
死んだっていい ほど
いい月でした
秋は いい ね
夏をあきらめて
いつ聞いてもいいな
きっと誰かが
恋に破れ
お寺の石段が好きだ
若狭小浜 明通寺
時間は過ぎて
象が初めてやってきた 若狭
船をつないだ岩が小浜湾にある
象は京から奈良へ
鯖街道を歩いて行った
京は遠（とお）ても十三里
車で走ってみたが遠い
鯖をかついで一晩歩くのも大変だ
象は琵琶湖を大津まで船で行った
そう思いたいが きっと歩いたのかもしれない
象を載せるふねは琵琶湖にはないようだし
載せれば伝説が残るはず
大津の三井寺は 門から奥に入る石段が良い
いろんな思いが
交錯する
