2017年12月31日日曜日

大掃除

玄関の戸を拭く
正月の飾りを取り付けて

縁側のガラスを拭いて
ついでに雨戸にホースで水をかけて

びちゃびちゃ
叱られる

静かにしていると思ったら
こんなことをして

仕事を与えられる
掃除機をあてがわれる

コンセントが不調で スタートしない
掃除機を ひっくり返すと 通電する

どの 時点で通電するか
ゆっくり ひっくり返す

45度で 通電する
なにか わからない

きっと 実験は こういう感じ かな
原因不明

センサーを 拭くと勝手に回りだす
つまり掃除機だと馬鹿にしていると

とんでもない 高度な機械に 成長している
子供のころのように 掃除機を回していると

ふすまの向こうから また遊んでいる
はやく 車庫を掃除して

車は 洗ったの
子供のころのように 叱られて ばっかり

明日は お正月

2017年12月29日金曜日

年賀状

今年も
深夜

寒さに震えながら
年賀状をしたためる

いろんな事に気が付いた
元気です

今年もよろしく
頑張りましょう

書いてあるのに
四人が亡くなっている

なんということか
雨の中 うつむいて郵便局へ行く

きちんと 市内 県内 県外
輪ゴムでまとめて

震えながら窓口に行く
年賀状はこちらへ

と書いてある
上下も裏表も ない

きっと機械が高速で
読み取るのだろう

そういうものだろう
マリアナの七面鳥撃ち

インパールの英軍の機関銃
機械が感情を無視して

元旦に届けるのだろう
しかし二日ほどでどのように仕分けして

正月にコトンと届けるのだろう
やはり機械が偉いのかもしれない



2017年12月25日月曜日

朝日

今朝

橙色の空が
見えた

朝日だ
きれいなものだ

あの光は宇宙を超えて
この惑星に
降り注いでいる

太陽の光だ
母が毎朝 手を合わせて

拝んでいた
しあわせに なりますように

子供たちが 元気で
育ちますように

あれだ
私も 手を合わせてみる

私も母の亡くなった年齢に
まもなく追いつく

手を合わせてみる
手のひらに朝日がこぼれる

こまったな
もっと若いはずだったのに

いい加減な気持ちで
ずいぶん年をとった

2017年12月23日土曜日

灯油を

セルフのスタンドへ
灯油を買いに行く

うまく買う人
下手な人

力いっぱい買う人
ひと缶だけの人

軽トラいっぱい買う人
夫婦協力する人

田舎の石油ストーブの老夫婦が
正月用に

油がなくて 戦争になったと聞いた
日本は包囲されたので

南方へ資源を求めに進出して
米英と衝突したと

学校の先生が言った
ABCD包囲陣という

あの戦争の本当の原因は何だろうか
歩の頭に角を置いたというあの説

挑発されたという説
世界の覇権に乗り遅れるなという説

今、灯油は金を出せば買える
しかし変な車の後ろに付くと

いつまでたっても 終わらない
今日も失敗だ

爺さんがシートをかけた荷台全部が
灯油の空き缶だったから

じっと待っているが みんな怒っている
業務用なら別の日に買えばいいのに

爺さんは知らん顔
そんな爺さんの後ろに付いた

お前らが あほだ と
笑っている

人との出会い

約束の忘年会に行く
いろんな話が出る

しかし
25年も
毎日同じ建物にいたのに

なぜ一度も
忘年会をしなかったのか

する必要がなかったのだ
する意味がなかった

というべきか
近況報告より

自分で作った腐葉土に
きゅうりを植えた話

屋根を直した話
子供が子供を作った話

が面白かった
暗い夜道を歩きながら

しみじみ
健康でありたい

そう思った
心も体も

2017年12月21日木曜日

晴れのち曇り

天気も大事だが
こちらの心も
大事

大抵のことは
処理する能力があるが

ふと弱いところを突かれると
もろい

夕焼けを見たり
雷に震えたり

食品売り場で泣いている
かわいい
男の子を見ると

この子がどういう一生を送るのか
 などと

ついつい考えてしまう
どうでもいいことだ
どうにもならないことだ

それで
大福がよいか きなこ餅がいいか

みたらしだんごにするか
迷う

2017年12月20日水曜日

早朝に

道路は凍っているから
ゆっくり走る

若いころ 寝坊して
なんだ こんな 道
それ それ そっれ と 走って
勤務先の敷地に入って
やれやれ安心 すると
坂道で急に車が下りてきた
ブレーキを踏んで
相手は とても軽い車で

対する私は
中古のカブトムシ
とても固い車だった

がしゃあああん
と飛びついて
あいては ぐちゃぐちゃ
上司の息子が震えながら出てきた
なんで こんなスピードで走るのだ
わなわなと唇を震わせて

えらいすんまへん 怪我ないですか
ちょっと滑りました
あとで上司に呼ばれ
息子と衝突したって本当か
馬鹿もん

まあそういうわけで
雪の日は早く出て
ゆっくり走る
すると若い奴が びゅんびゅうん 抜いていく

路面はつるつるに凍っている
若い奴は わからないのだ
雪道の恐ろしさ


こんな朝に走るやつは
本当に馬鹿もんだ

もっと早く起きて
ゆっくり走ったらどうだ
ばかもん

2017年12月18日月曜日

昔と違う雪

昔の雪はもっと
軽かった

と思う

最近はやたら重くて
水ばかり

べたっとして

それでも気温は下がっていて
雪が舞う

のではなく
雪が降り積もる
感じですが皆さんは

いかがですか
もうすぐお正月ですね
はやく こいこい
お正月

2017年12月17日日曜日

上京

伏見稲荷にお参りしてから
御所に行って
本因坊の発祥の場所やら
新島襄の旧居やら

うろうろ歩いて
寺町通 ニイハオ チャーハン

下御霊神社の提灯のマークが
私の家紋と一緒だった

私は 丸におもがた
神社は 丸がなかったから

罪びとの怨念を抑える
神社だという

かみさんは嫌がって
あんたの家紋と同じだ
ああ怖い怖い
走って
私は隣の 革堂(こうどう)へ
鹿狩りにいって
子をはらんだ母鹿を殺して
申し訳ないと鹿の革を着て
というお寺

私はカッパを着て
西国19番へお参り
ヤッケを着て
が正しい
補陀落や岸打つ波の那智熊野
青岸渡海寺から33番まで

ただ最初に参ったのが
33番の最後の寺 谷汲山だった

ナマンだぶ
往生安楽国

2017年12月14日木曜日

緊張した

踏んだ雪
うすくて
しかし滑る

くるまはのろのろ
しかしですよ

うっかり走ると
信号が赤で
交差点で とまれない
すると右折の車が

ざあっと回って
もう少しで
当たるところ

危ない危ない
休みの日には
うまいコーヒ
飲みたい

2017年12月11日月曜日

荒れてきた

外は真っ白
ガタガタと
雨戸は揺れて

雪だ

真っ白な道路
荒れてきたぞ

新潟も雪らしい
秋田も雪らしい

酒のうまいところは雪が降る
温泉のいいところは
雪だ

荒れてきたぞ
まあいいや

この雪が
夏のお米に良い
のだそうだ

知らんけど
そうかもしれぬ
そうなんだろう

BS

昨日と今日
にわの木に
腐葉土を根っこに施しました
1年かけて作った
腐葉土

5時間かかりました
鶏糞
石灰
こめぬか

やりました
腰はびっくりして
まだ痛みは出ませんが

今は夜中
BSのインパールを
見終わったところ

将校は生きている
兵は死ぬ

2017年12月8日金曜日

昔々あるところに

おじいさんとおばあさんが
住んでいました

おじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川に洗濯

ドンブラこと大きなモモが
流れてきました

おやまあ大きい桃だこと

今日は真珠湾に日本軍が攻撃した日
戦争が始まった日だ

その準備
分刻みで爆弾を落とす
魚雷を投下する

何日も前から練習して
爆弾がうまくいかなかったら
なんて眠れないだろうな

父はビルマの戦争
インパール 傷だらけ 何とか生還して
僕を作った

おばあさんが
大きなモモから生まれたのよ
お前は

といったので
今も桃を見ると
これに入って流れてきたのか
と思ってしまう

2017年12月7日木曜日

雪が降る

あわててタイヤを冬用に替えた
初めて
タイヤ屋さんで
交換してもらった

これまでは
ガレージで
冬の楽しみだった
男らしいなあ
と自画自賛していたのに

まあ2軒隣がタイヤ屋さんで
親切で交換が終わると
そおっと車を運んでくれて
鍵をちゃあんと
ある場所に入れてくれて

そのほうがいい
ぎっくり腰で動けないより
それより ユズの木に

石灰と鶏糞 根に腐葉土を
冬を暖かく

春を迎えるために
と思っている今日この頃

寒波 寒波 と
怖がる癖がついたな

2017年12月3日日曜日

冬支度

張り切って起きて
畑に出て 
ふた畝 起こす
草も取り
きのうの ぬかを 腐葉箱に 
来年の たい肥作り

新しい畑に たっぷりの腐葉土
ついでにワイヤープラント 植え替え

お昼
駅前のコンサート遅れると大変
はしだのりひこ が 亡くなった
パーキンソン病だとか

寒かったが
加川良の歌を聴いた
加川良も亡くなったとか
加藤和彦も遠藤賢司も
畑に客土して
ぬかをまいて
大喜びの日曜日

ぬか喜び

開演前に同じビルの
市立図書館に行った

私の詩集を触ってきた
ちょっと うれしかった

息子が3歳の時に書いた絵
があった

2017年12月2日土曜日

米ぬかを

求めて市内の精米機を捜した
ぬかを持ち帰ることが可能な設備が

スーパーマーケットの後ろにあった
ドアがあり簡単な錠がある

きのうPCで見つけた
持ち帰ってもいいよ

袋に詰める

ふくろを2枚持参して
ちりとりで入れて

その袋を外側から くるむ
するとトランクも ぬかだらけにならない

スーパーの客からは
近所のおじいさんがいるぞ

漬物のために米ぬか取りに 来ているぞ
私も爺になって

ぬかみそ臭くなる
師走だ

洋食店

古い洋食店だった
外観はまあまあ

しかし店の中は相当くたびれて
机もフォークもスプーンも

自分の机しか
使っていない感じだった

出てきた料理は まず前菜で 
生マグロの 中トロ うまかった

ぽたーじゅ その後 何時間も味わった
カニがメインで 素晴らしかった

コーヒーもケーキもうまかった
店を出るとき考えた

どうして店は 近代的に
きれいにならないのか

同じ人が延々とやっているから
新鮮にならないのだな

しかし同じ夫婦が長年 やっているから
味はいいのだ

どうしたものか
そこで考えた結論

私が我慢してこつこつ
通うしかない

外は寒かったが何もかも自分の
思い通りにはいかない

当たり前だが
強情すぎるのだ

わたしが

2017年11月30日木曜日

前頭葉の

多彩な言語と
崩した会話が最高の
人類の英知だと思っていたら

前頭葉の破壊が始まっている
らしい

なんて
まったくふざけた話だ

氷のきんきんに冷えた
お菓子を もらったのに冷たくて

かじっていたら
やがて溶けてしまって

子供の頃には
悔しいことが多すぎたが

今度は前頭葉か
将来に備えて

空手道場に行ったことがあるが
怖いという世界よりも

もっと怖いことがある
それは

前頭葉の破壊だあ
ああああ なんて 

そういえば 気持ち悪いが
ひょうきんなおじさん が いたな

あれは不潔だと思うが
今の自分に似ている

2017年11月25日土曜日

天気予報

昔から当たらないと
ところがよく当たる

寒波が来ます
というとちゃあんと
寒波が来て

雪を連れて
大野 勝山は真っ白に

あられが降って
それにしても さむいなあ

温かくして毛布をかぶって
それでも

お昼のテレビを見て
おでんを食べて

熱いだいこん
牛筋とほたて 蛸

あげ こんにゃく
笑って眠っている

気が付くと碁の勝負は終わって
お風呂を沸かして

寝よう寝ようと90歳の老人のような
土曜日でした

2017年11月23日木曜日

恩師からの手紙

82歳になった
という

中学の英語の先生だ
50年前なら

先生は30歳だった

どうしよう過ぎ去った
時間の流れ

50年の間
自分はどのように

人類に役立つ存在であったか
いやいや

毎日きゅうきゅうとして
その日その日

お風呂でやれやれ
という 人生 だった 

先生 まことに すみません
大した ことも できません でした

2017年11月22日水曜日

歴史は繰り返す

日曜日
市内の神社で

孫の七五三
男の子が五歳

雨が降って寒い日だった
神主さんが祝詞をあげて
donn どン どん

太鼓を鳴らす かしこみ かしこみ
まうす 孫は笑い出し 僕も笑う

かしこくも かしこき ああ しあわせ
六十年前

僕の五歳の時
新しくダブルの背広とハンチング
飛び回って

さあ神社へ行く
母が美容院から帰ってきた

庭先で祖母が大きな鯛を煮ていた
その鍋をひょいと ひっかけ

ズボンが醤油で びちゃびちゃ
幸い火傷はしなかったが

代わりのズボンを買いに
母は洋品店に走った

なんでもいいから
店の奥から聞こえてきた

緑のコールテンの 嫌いなズボン
ベルトではなくゴムのズボン

最低 泣きながら 神社に行った
60年後 孫は写真館へ

その時 神社の石段で 紋付羽織 袴で
ばったり こけた 慣れない白足袋と草履で

僕は笑った びっちゃびちゃ 
歴史は繰り返す

僕は洋装だった
孫は 丸にオモダカの家紋だった

2017年11月17日金曜日


大きな虹がかかっていた

大きい
だんだんと かまぼこの

真ん中に 車は 走っていく
きれいな虹だ

右のほうは山の裾に
左は海のほうに

大きな虹だ
しみじみと見上げた

そしてこれが空気の
つまり錯覚とか屈折とか

ではなく
とても自分では作ることができないもの

大昔の鳥も見た
侍も貴族も見た

日露、日清、大東亜戦争
従軍する兵隊も見ただろう

そこで はた と気が付いた
日本はロシア、中国、ドイツ、
アメリカ、英国、フランス
オランダ、豪州と戦争をした

膺懲、天に代わりて不義を撃つ
虹は大きく

私の頭の中は虹を見て
混乱した

2017年11月14日火曜日

手紙

いろんな方から
手紙をもらう

老いを感じている という人や
好きなことをしている という人

それぞれ 表現は異なるが
ようするに

時間の経過を 意識して いるか
無意識で 過ごすか

どちらでも いいんだ
与えられた時間は それぞれ

好きに 使うのだ
好きなように 使うのだ

2017年11月13日月曜日

わはは


さあどうする
大統領は
錦鯉の価値を知らないような
気がした

餌を ぱあと 撒いて
仕方ないよ

例えば
モンゴルで 
高価な羊に餌を
やれと言われたら
あああ
 
さあどうする
韓国では 
中国では

さあどうします
飛行機を300機も中国は買った
らしい

ですが
やめましょう

そんなことより ですよ
美しい初冬を
感じましょうよ

2017年11月11日土曜日

寒い日だった

買い物に行って
雨に降られて

誘導係が雨合羽を着るので
誘導ほったらかし

新規開店のスーパー
仕方ないな

誘導に慣れてしまっている
だから自分でぐるぐる回って
駐車スペースを探す

あったあった
ちょっと遠いが雨に降られて

餃子と 稲荷ずしを買って
そそくさと 帰ってきた

さむい土曜の正午の
出来事でした

2017年11月10日金曜日

いろんな人から

電話やメールを
いただいて

懐かしい人や
仲の良かった同僚

やあやあ
がんばってるね

自分も頑張るよ
やあやあ

それじゃあね
うん

今度そばでも食べにいこう
うんうん じゃあね

今度の土曜は空いてるかい
うんうん

じゃあそのころに電話する
はいはい

2017年11月8日水曜日

図書館の窓から

日刊県民に掲載された
あちこち配った

新聞は朝6時に
コンビニで3部買った

270円だった
何度読んでも

昔を思い出す

過去は
不思議だ

新聞に書いたよ
伝える人も少なくなった
落合さんも5月8日に亡くなっていた

いい課長だった

2017年11月5日日曜日

那谷寺へ

ちょっと出かける
紅葉

まだ早いが
空気が晴れていて気持ちがいい

十一面千手菩薩もいい お顔
芭蕉の句

石山の石より白し
秋の風

歳をとったのか
ちょっとジンとくる

センチメンタルか
単なる更年期障害か

すごい人で混む

2017年11月3日金曜日

越前そば

天気が良いから
あっさりと大根おろしで
からい

越前おろしそば
食べに行く

うまいなあ
店は 休日で 満員
姫路や京都ナンバーの車

みんな静かに
味わっている
車で喧嘩しないで

みんな うまい店を知っている
武生にも今立にも福井にも
大野にも松岡にも永平寺にも

それぞれ微妙に違う
この世の宝
越前そば がんばれ

私が ついている
帰りにヒメダカ10匹
水槽、その他買ってきた

2017年11月1日水曜日

若い時の苦労は

買ってでも
せよ

苦労は
若いころは苦労ではなく

鍛えてくれる
素晴らしいレジャーランドなんだと

最近振り返って
わかるような気がしますが

それはもう老境に
入ったのか

かどうかはわかりませんが

2017年10月31日火曜日

夜中に

サイレンが鳴って
外へ飛び出した

私の車ではない
誰かの警報だ

わあ――ンと
鳴っている

やかましい
停めてくれ 眠れない

どういうことか警報を鳴らすのは
盗難予防なのに

誰もいない
まもなく消えた

それで寝た
参った参った

2017年10月30日月曜日

旧友と

高校の旧友 3家族で
温泉に行く

どんぶらこ豊かな
大きな温泉いい湯だ

世俗の疲れを流す
露天風呂 そば を味わって

会話に花が咲く
楽しかった学生時代

アルバイト先の話
1000円で譲ってもらった原付

ワイワイがやがや
朝になって老眼鏡が見当たらず

必死で探す
テレビにぶら下がっている

歳をとったものだ

2017年10月28日土曜日

長い1週間

京都往復して
台風で大騒ぎして
徹夜で
眠らず

長い1週間でした
職場でも
あわてることもあり

そうぞうしい
後半は楽しい週でした

原稿を頼まれて
夜中に書きました

もう一度読み返すと
さあどうかな

推敲
校閲

また台風ですって
散らかった家の周り

冬支度をしないと

2017年10月25日水曜日

今日いろんなことが

今日
いろんなことがあった

楽しいこと
それと

あった
もっと楽しいこと

たとえば
ガレージに扉をつけるとして

引き戸が良いか
あるいはシャッターか

まあいいか
人の口に戸は立てられぬ

もう10月の下旬である
江の島ではボートが割れている

どうするか
戦争のあと かえって来ない

海軍のおじさん
ガダルカナルで

潜水艦に乗っていたらしい
父は陸軍で

シンガポールから歩いて帰ってきた
アーロン収容所

父は自宅の畳の上で
死んだ

2017年10月24日火曜日

台風

すごい風
隣の大工さんの作業所が
屋根がめりめり

トタンがはがれて
とんでくる
怖い

すぐに電話して
応急措置
大雨の夜中だ

それでも風はやまず
応急措置のベニヤ板をはぎ取って
とんでくる
怖い

また電話する
台風が過ぎれば
ただの小屋

怖い
眠れない
怖い台風

翌朝の川はもうこれ以上降ったら
村に流れ込む
限界の水量

2017年10月22日日曜日

告別式に

30年前の上司と
亡くなられた沢田敏男先生の
告別式に
京都へ行く

雨が降っている
そうそうたるメンバーが
並んでいる

白髪の3代目学長が手を挙げて
よう その後 どうしてるの

長身の2代目学長 こちらこちら
ならんで座る

一緒に来た部長は遠慮して
君こっちに座ったら

百合の花を 2本 供えて
あちこちで

ああ学部長がやっと来た
学長も

あれ お孫さんかな
出棺の時に真剣に手を合わせた

30年間 楽しかった
ありがとうございました と

2017年10月20日金曜日

沢田敏男先生

98歳だった
10月18日に逝去された
文化勲章
京大総長

農業用ダムの権威

私は前の職場で
先生の係だった

車の中で
あの山の標高 どれくらい

はい 335メートルでございます
君はよく知っているなあ

いやあ昨年
同じことをきかれました

よく覚えているな
君にお土産を買ってあげるよ

列車が出るまで直立不動で
動き出すと敬礼をされた

いろんなことを教わった
ご冥福を祈ります

2017年10月18日水曜日

22歳の別れ

という歌が流行った

本を読んでいたら
ダジャレが多くなってきたり

つまらないことを
ペラペラ

しゃべるのは
前頭葉がダメになっている

そういう証だと

おいおい
だんだん軽妙になるのは

脳の進歩だと思っていたのに
実は衰えだったのか

軽妙なのは訓練か鍛錬で
あとは脳の衰退化

酔態 いや
吸いたい

もう あかん かも

今日から

怒らないでおこう

昨日
奥歯が治った

年の割には良いほうですよ
歯科医が初めて笑った

台湾ラーメンの にら で
ワレタ オクバ 銀色

今日から一つ歳をとる
怒りをもって振り返れ

それはやめて
これからの人生を

そうだ なるべく 怒らない
とりあえず 

平成 西暦 早見表を作った
昭和26年から平成30年まで

長い間 生存してきた ものだ
しみじみ 思った


2017年10月16日月曜日

詩集

昔知っている人から
詩集が送られてきた

いいものだった
自分を誇示するでもなく

威張っているわけでもなく
言葉に忠実で

まじめだった
まじめが一番

いつからか派手な
祭りの司会のような

詩集が流行って
いやだった
それもどこかずれていて

踊っているのに
モンペに穴が開いている
そういう詩がいばっていて

いやだった
クロダサン

とうとう
立派な詩人になりましたね

おめでとう

2017年10月14日土曜日

アンデスの

天空を舞う
コンドルの

高い部分が出なくて
ケーナに

リードを と 思いついて

求めたが
主人に

迫力に欠け
息の力も伝わらない
かもしれない

練習しかない
と諭され

なるほどと素直に
うなずいて

帰る
のでした

感動的な

いろんな出来事について
まずは愛車が
18万キロを達成した

よくやった無事故 故障なしだ
褒めてやった

高速道路で
ハンドルを なでなで して
今日帰ったら
霧のシャワーをプレゼントしようと
約束した
神社での参拝がうまくいって
もう一つと思ったが混んできて中止
昼食の会場に近い駐車場
1台だけ 空いていた
運よく 駐車
すると雨が降ってきて
仕方なく傘を買いに走る

しかし傘はなかなか見つからず
代わりに ちりめん山椒 のおいしい
店を見つけた

昼食が終わり ケーナを見に行った
おいしいコーヒーの店
たどり着いたが並んでいて
中止

錦市場で買い物
中国の人が多い

自宅に帰って約束通り
霧のシャワーをかけた

涙出た
無事
15年間も無事故無違反
エンジントラブル一切なし
さすが コロナ だ

お礼参り

家内安全
子供たちの 健やかな生涯を祈る

特に今年は
ドキドキしたことがあった

それも無事終わって
お礼参りに行く

亡くなった両親も好きだった
神社のある京都へ

上京する
そのようにして

ひとつ ひとつ
山を越えていく

2017年10月12日木曜日

山本周五郎

魚屋が
魚が売れたといって
魚屋を集めて
パーティをするか

といって
あらゆる文学賞を
固辞した


そういう記憶がある

車の運転には気を付けよう
スピードを出すと
周りの風景が変わる

攻撃的になり
カーブでふらつく
自信がなくなり
隣と接触する感じ

怒声を浴びせないこと
追いかけてきて
前に出て逃げられず
恐ろしいことになるのだ

2017年10月10日火曜日

もう朝か

夜8時に就寝
ぐっすり眠って

もう朝か
うっすら時計を見ると

まだ夜の10時だった
たった2時間

眠ったことになる

すっかり眠った
十分寝た

もうこれからは
起きて何かしなければ

そう思ったが
午後からふらふらになりそうで

また寝た

2017年10月9日月曜日

秋晴れ

というより暑い日
青空


「健康の森」には健康な人しかいない
サッカーをしている子供たち


見物に来ている大人たち
自転車で水筒を下げて


走っている人
歩いている人


みんな健康そうだ
悲しんでいる人


存在に苦しんでいる人
方程式を解いている人


理屈っぽく
曲がった理論を延々と述べる


そういう人はいない
いや


そういう人が休日に
走っているのかも しれない


また金木犀が咲いている
風で飛ばされて以来


また咲いた
えらいものだ

2017年10月8日日曜日

好きな詩

イソシギは雲のやうに河口の空に群飛し
風は洲に荒れて
春のうしほは濁つてゐる。
枯れみだれた葦の中で
はるかに重工業原をわたる風をきく。
おそらく何かがまちがつてゐるのだらう。

小野十三郎「明日」

この世の中の仕組みが
「おそらく何かがまちがつてゐる」
という気がするとき


志賀直哉は芥川をやっつけた

立膝で碁を打つようなことは
あってはならぬ

ふきちゃんも
こかちゃんも

実直なアナーキストでいてほしい

論語読みの論語知らず
なにも知らないまま
出発することのないように努力せよ

なぜイカは安く
マグロは高いのか

2017年10月7日土曜日

ひさびさに

用事で
隣県に行く

お昼は廻るすし

ところが
皿の色で値段が違う

いつもいくら食っても
100円のお寿司が得意で

貧乏が染みついている
800円とか600円と言われると

うに とろ あわび は 手が出ない
河童まき いなりずし は すぐ入手

高級なものは
胃が痛くなってしまう

寿司を食う資格がない
かわいそうな人間だ

一度でいいから思いっきり食いたい
しかし待てよ若いころ

高級店のカウンターで 寿司ネタを
右から順に往復した 

うん万円払った ことを思い出した
初めてもらった給料

ちから一杯食った 
一人で行ったから 証人はいない

家庭や子供を背負って
必死で生きてきた私の

忘れていた過去 である
ほっといてくれ 

ほっといて食え
ほっけ と クエ 金目鯛


2017年10月6日金曜日

氷雨

もう暖房の季節だ

早いもので
あと60日ほどで
雪が舞う
寒い季節

ついこの前
あんまり暑いから
エアコン買いに行ったのだ

暑い日だった
屋根瓦が焼けて
工事の人は汗びっしょり

それどころか
あまりに暑くて歩けない
笑っていた
人間は強い
気温は40度を超えていた

木陰で休息をとる作業員
先日まで

ある意味 快適だった
中秋の名月

井伏鱒二の詩に

「今宵は中秋の名月
初恋をしのぶ夜
春さん 蛸のぶつ切りを くれい」

屋台で飲んでいる
そういうのがあった
ような記憶が少しある








































































2017年10月5日木曜日

お金

お金があれば
何でも買える


幸せな旅行
毎日のおいしい食事

快適な風呂
ワイン
遊びのためのヨット


しかし 買えないもの がある
信頼 

粘り
困難の克服
緊急の人助け
田園の風景
中秋の名月

池の鯉
幼いころの恋

昔の友情
両親の愛

冗談
笑い

台風
災害
戦争

それに
睡眠

2017年10月4日水曜日

政治と宗教

リリジョオン
アンド
ポリテクス

人と人の関係

自然と空気の関係
ではなく

生身の にんげん と
生身の にんげん が

生まれも育ちも
両親も異なる にんげん が
言葉と態度で 主張 する

大きい声で 自分の名を呼ぶ
政治 と 宗教
いい悪いではなく

そういう要素を持った
存在

どこまで自立して
立っていられるやら
この地上

2017年10月3日火曜日

寒い

まだ早いと
思うが寒い
冬が来ている

ラスベガスで機関銃を撃って
たくさんの人が死んだ

けが人が
何百人も出て逃げ惑う

ホテルの窓から
バリバリと 撃って 人が死ぬ

銃から身を守るために
銃を買うという

西部劇では
拳銃をぶら下げている

恐ろしいことだ
人は怖い

日ごろ優しいのに限って 
バリバリと 銃を撃つ 

銃の値段は8万円ほどらしい

歯医者

帰りに
歯医者へ行く

なぜか ちょっと痛かった
先生が
アルコール
という

ははあ出血して
消毒するのだな と

想像している
ドリルが きいーん

しゃあしゃあ
ハイきょうはこれまで

ゴムのようなもので
型を取って

また来週
仕方ないな

台湾ラーメンの にらを
かみ砕くことに

負けたのだ
老いは忍び寄ってきている

老いは眼耳鼻歯というが
私は 眼 歯 頭 の順

2017年10月1日日曜日

ゴーグルとマスクを

しないで
スプレー式のセメント
調子に乗って


しゃあしゃあ振りかけて
いたのが


罰が当たって
顔がひりひり


皮剥けて
赤くなって


痛いやら
こわばるやら


眼はかさかさ
ああ排水溝の修理は
マスクをして
ヘルメット


きちんとしないと
えらい目にあいますぜ
みなさん

昨日は

朝から排水溝の清掃

ゴム手袋
コンクリート

こて
まずホースで水洗い

顔にかかる
泥を落として
ブラシでこする

ワイヤーブラシ
たわし

だんだんきれいになる
奥のパイプが何か白い色
畑の支柱でつついてみた
なんと油の塊

少しずつほぐれて
水が流れ出した
だんだん強くなって 最後は どうっと
お茶碗一杯 掃除できた

コンクリートで水漏れを直す
あとは乾燥させる
水道は使えないから
ドライブ
秋の 良い日でした

2017年9月30日土曜日

昔の

友人と楽しい話題で
赤ワインをいただいた

やっぱりその道に詳しい人に
選んでもらうと

こんなに おいしいものか
先達は 

今までの私の選択は
何だったんだろうかと

しみじみ おもった
しかしまてよ

この酒がうまいのは
「ぐじ」「赤いか」のせいではない

ふさわしい話題があってこそ
うまいのかもしれぬ

ポツダム中尉
あんなに盛り上がるとは

やっぱりボルドーも良いが
ブルゴーニュが良い

ドゴールやチャーチルよりも
東條英機

2017年9月28日木曜日

風に

強く
寒い風が吹いて
キンモクセイが

一面に拡がって
地上に

絵の具をまき散らした
ような

鮮やかな
夕方でした

キンモクセイ には
三度 晴れ舞台がある

夏の終わりに急に涼しく
小さな花がつぶつぶ 秋だと思わせる

次に 耳の中まで濡らす
あの豊潤な香り

三嶋神社 樹齢千二百年の キンモクセイは
8キロ四方まで 香りが届いた とか

最後には
花を庭に撒き絨毯を敷く

黄金の華やかさ

散ってしまった けど
仕方ない

予防接種を順番に待って
次々注射される 覚悟のような

仕方ないよ

2017年9月27日水曜日

雨に

なってきた

秋の雨

夕方
すこし寒い感じ

丸い地球で生きている
メダカもトンボも

チョウチョも
大型クレーンの運転手も

船長も機長も先生も
料理人も

アイスクリーム屋も
クリーニング屋も

ガソリンスタンド コンビニの店長も
博物館員も

映画監督も画家も
小説家も詩人も写真家も

幼稚園の子供も学生も
新幹線の乗務員も

チョコレート製作所長も
アイスクリーム屋

これは重複か

何を言う

何を言う
何を言う
早見優

というのが
流行った時代があった

ただ鼻から
胃カメラを飲むというのは

衝撃だった
まさか耳から出てこないだろうな

そうしたら
みんな

大きな胃だった
ふとっぱら だあ

なんて笑うんだろうなと
たしか 金子光晴の詩集「落下傘」に

神さま 落ちても 落ちても
地上につかないなんて

ことがありませんように
というような フレーズがあった

それと同じ胃に着かず
宇宙にカメラが浮遊しませんように

大げさな老人でありました

2017年9月26日火曜日

人間ドック

ありがたいけれど
結果が心配

悪いものなら
早く発見できれば助かる

だけど
手術になれば 痛いことになる

だけど麻酔があるから 気を失って
だけど終わってから痛いのはこわい

なんてことを
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx繰り返した昨日でした

2017年9月24日日曜日

海へ

天気が良いので海へ行く
穏やかな青い海

とちゅうに鳥居があり
祠があるので お参り

愛染明王だった
愛の神様

たくさんアベックが来ている
再び走り出すと

背後に大型オートバイのグループ
くねくねと曲がる道を ぴったり

単車を倒しながら 爆走してくる
シカシ おおむね 速度を守って おとなしい

急に直線になって一台が突っ走る
それは他のチームらしい

私の車が邪魔しているのかもしれない
広場があり脇に止める

すると最後尾の男が手を振って
礼を言って去っていく

外は秋の寒いくらいの空気
帰路の山道で セミの声

帰宅してバジルを抜く
きゅうりの棚をたたむ

2017年9月23日土曜日

祖父

昭和33年ころ


祖父は 庭の奥の 離れの縁側で
木犀を楽しんでいた


金と銀の木犀が
秋の終わり


地面に綺麗な絵を描く


祖父は「ツエ伯号」が来た
喜んで何度も母に言った らしい


ツェッペリン伯爵号という
飛行船が日本に来たことを


喜んでいたらしい
木犀の香りには


思い出が
たくさん
詰まっている

2017年9月22日金曜日

秋の気配

とうとう我が家の
キンモクセイ

香りが出てきた

玄関に3本
1本は

福井農林高校の文化祭で
600円で買ってきたもの

細い小さな木だった
それが2階に届くほど大きくなって

庭いっぱいに
あの香りをもたらす

僕がこの世で一番
よいことをした ことは 何ですか

この木を植えたこと だ

せっせと鶏糞や腐葉土を埋めて

大きくなるよう
励ましてきた

なによりも それにこたえて
香りを振りまいて

僕を 喜ばせてくれる
僕は きんもくせいが好きだ

理由は 生まれた家に
この木があった から

2017年9月20日水曜日

秋の空に大雨と雷

いったいどうなっているのか
雷が鳴って

大粒の雨が降って
暑い

どうしてこんなに不安定
なのか

宇宙も更年期

更年期の宇宙 なのか
宇宙の更年期 なのか

新米が届く
うまい


2017年9月19日火曜日

台風と鼻の下

台風一過の空
子供のころ

台風一家と思っていた
庶民的を都民的と読んだり

順風満帆を
順風漫歩と読んだり

とにかく 日本は難しい
にっぽん と にほん がある

GBとグレート・ブリテン イギリスに英国
イングランド
USとアメリカ 米国

今日も歯医者に行ってきた
ドリルの音

ひゅうううん
しゃあああ

ハイ少し楽にして
あいあい

歯が痛むのは
自分が悪いからか

鼻の下を伸ばす
鼻下長 びかチョウ という 

あしやからの飛行
石原裕次郎と浅丘ルリコ 

古いポスターを覚えている
MS-DOS て なんどす

2017年9月18日月曜日

ワイエス

忘れていたものを
思い出させてくれる

最近のテレビ
アメリカのワイエス

写実の中に
心をこめる

若いころ
不思議な気持ちになった

しかし それ以上親しく
ならなかった

高村光太郎やら朔太郎
山之口 獏さんなどに

気を取られていた
吉本隆明

いやあ 吉田拓郎
ストーンズ

休日の朝に見たことのある絵が
画面に出て

こりゃあ
ワイエスだと思った

どこかに博物館があるらしい
今度時間を作って

出かけるとしよう
お互い 自閉症気味

そこで親しくなれる 
のだろう

台風が

やってきて
洪水やら木が倒れて
被害者が

子供のころの伊勢湾台風
どうして広い太平洋で九州から
和歌山 若狭湾へと抜けるのか

気圧とか
大陸とか地形とか
いじめられている
としか思えない

気象学では簡単でしょうが
渦の中心に
海水でも 撒くとか
熱いお湯を かけるとか
しかし海水が降ってきたら

自転車は錆びる
洗濯物はべとつくか
まてよ畑も田んぼも
塩でだめになるか

台風でも平気な固い家
建てて閉じこもればよいか

防空壕にもなるし
そこまで考えたとき
広島の原爆ドームを
思い出した

吹き飛ばされるというのは
ああいうことだ と

せっかくの連休も大変

 

2017年9月16日土曜日

雑誌の立ち読み

休日に書店で

「あたらしい定年後の過ごし方」
の文字が目に飛び込んだ
例えば ヨーロッパ旅行で
ふた組の夫婦に出会ったとする

重い感じの夫婦と
軽い感じの夫婦

定年後
夫が社会とふれあいせず 
妻にもたれすぎた場合
感じは「重く」なる

逆に 「軽い」感じの夫婦は
週に3日
社会と触れ合い
ギター片手に 
どこかに慰問しに行く

金じゃなく
目的を持つこと
がこれからの時代に
大事ですって

2017年9月15日金曜日

ふきちゃん

頑張っているね
なつかしいな 

露悪か
ちょっと同感 

田村隆一の ウイスキイ
いまでも 挑戦してます

それに 日本酒
カニ、アワビ、若狭かれい、ぐじ

良い酒は 良い水
人の気配が豊潤であること

さあ 最上川舟唄

酒田さ行くなら 元気で暮らせ
流行風邪などひかぬよに

最上川を下っていく
愛する女 街に出ていく

別れの歌 涙が出る

先日
障害のある子供たちの催し

その前を取りすぎて
急に つらくなった

帰りの車を運転していたら
不意に涙が出た

ただ 泣けた
更年期障害なのか

いずれにせよ 泣けた

2017年9月14日木曜日

夕暮れ

初めての町の はずれで 
夕暮れを見ている

こういう寂しい気持ち
どうすれば よい のやら

こころは遠く
すでに 言葉を失い

さあ どうする
川が流れている

秋だ
年をとると 秋は寂しい

そういう上司がいたが
何とも思わなかった

今になってようやく
理解している

上司は すでにいない
冬に向かう季節

静かで寂しい

2017年9月12日火曜日

同人誌

県立図書館で
昔の同人誌を展示している

友人が知らせてくれた

チラシも見たが
昔のことで

なにやら
恥ずかしい

けれど
何もしなかった より

まあ いいか
仲の良かった 同人も

3人 すでに 亡くなって
この世にいない 

歳月は 還らず
ただ流れる川の水のように 

私も 流れて いく
という ことか

2017年9月11日月曜日

白い牛乳と黒い子猫

昨日の牛乳
見に行ったが 減ってない

飲まなかった
かわいそうに ふらふら

どこに 行った やら
トカゲ やら ナメクジ

ブロック塀 の 隅っこ
しきりに なめまわして いた

ああ 牛乳
ちょっと なめれば 元気が出る

だけど 毎朝 ねだられると
こっちは そういう 計画もないから

どうした ものか
悩むところ だが

戻ってくる 気配も ない
雨が 降り 寒く なって きた

この星の 命は 難しい

黒猫

庭の草を掃除して
そろそろ疲れて

もうやめよう
そう思って道具を片づけていた

片隅に小さな黒猫が眠っていた
すぐに眼を覚まし

ぼんやりした顔

驚きもせず
こちらは

家に入って
夕方になり気になって

見に行くとまだそこにいた
牛乳を皿に入れて

差し出した
すると子猫はふらふら立ち上がり

塀の上に
それからどうなったか

2017年9月9日土曜日

モヒート

庭の隅に咲き誇るミント
ハサミで
6本ほど切って


ウオッカで
モヒートを作る


ミントをグラスに入れて
よくつぶして
ライムを絞って


赤い砂糖をひとさじ
氷を入れて
ソーダを入れて


パパ ヘミングウエイの
愛した


モヒート


もちろん彼は
ラム酒だったが


北の酒も うまい
2杯飲んで


意識不明

2017年9月8日金曜日

秋が来た

とうとう
暑い夏が終わり

秋が来た

涼しい
寒いくらい

せみが
次の世代に

いのちをつないで
また7年後に会いましょう

せみの子供たちが
またやかましく

さわぐ夏に
また会いましょうよ

それまでぐっすり
眠っていてください

2017年9月5日火曜日

ホンダのシビック

イギリスのレストア番組で
ぼろぼろの シビック


エンジン降ろして
塗装しなおし


たしか1200ドル 
ホンダ記念博物館へ納品した


1ドル100円で12万円かな
しかしきれいに


キャブを掃除して
エンジンは快調


歯の痛みを忘れる
時間でした


ぐっすり寝て もう朝
秋晴れです


もう少しで
心に花が咲く


かもしれません
もう咲いているのかも

2017年9月4日月曜日

楽あれば苦あり

琵琶湖周遊で
秋の風を満喫して


実は その前日は
長島のプールへ行って


それはそれは 天国
若い人たちにマジって 鼻の下を伸ばし


にら が 入った 台湾ラーメン
うまかった


幸せの絶頂であった
これがこの世の極楽だあ


すると バリ 
という音と


シャキシャキという
神経は細いはずなのに この時


私の大臼歯が縦に裂けたのだ
夜は眠れず


昔通った 歯医者さんに 電話して
麻酔の注射 ヒューン がりがり ドリル


歯髄を抜いて 抜髄という


ああ秋はきた
天国からジェットコースターの


地獄へと 一目散

2017年9月3日日曜日

琵琶湖

琵琶湖観光の遊覧船に乗って


何十年ぶりに
みずうみの風を


味わってきました
もう秋で


青空
さわやかな風


筋雲のした
白いヨットが浮かんで


走る走る


琵琶湖は
世界で3番目に古い


らしい


広さは世界で129番目
10万ある湖の中で


大きいほうだとか


琵琶湖周航の歌が
流れないのが残念



2017年8月31日木曜日

難しいこと

気温は23度なのに
25度の冷房を入れた

困ったことに
これは暖房をいれること
ではないか

ドアを開けて
朝の外気をとりこむと

寒い


ああ もう夏ではない

夏の終わりではなく
「夜の終わりに」かもしれない

するとワイダ
になるのか

蝉は冬眠に入ったのだろうか
いや長い越年というべきか

だんだんと難しい

2017年8月30日水曜日

朝メールで

涼しい朝です


という連絡があって
本当に寒いくらいで


蝉は全員沈黙して
小学校への登校が始まり


夏は終わる
いや


夏は終わった


夏の終わりに
という映画のポスター


覚えているが
肝心の


映画は知らない
いつか見たいと思っています


兄貴のキネマ旬報
後ろの広告に載っていた


黒い瞳の女優
あれは誰だろうか

2017年8月29日火曜日

緊急

隣の国が
ミサイルを撃った

だから気を付けろと
なるべく固い建物

地下に入れと
地下などどこにもない

地面に伏せろと
困ったことに

日本中が空襲を受けたことを
誰もが知らないのだ

70年ほどで
焦土も記憶も薄れる

そうそう
モスクワでは地下鉄の駅で
訓練してた

しかしですよ
だからシェルターをガレージに

と言われても

2017年8月27日日曜日

バラを

庭のバラを伐る
朝6時から鉢巻き


痛い痛い
つかむところがない
仕方なく ハサミで ちょきちょき


支柱を引き抜くと
今度は根っこ
バラの根っこは
パイプの材料だっけ


そういえばパイプをふかして
ポパイのように


いろんなことを思い出して
ふと外を見ると


真っ白な秋田犬が2匹
散歩中
そのふさふさとした毛並みの
素晴らしさにうっとり


連れている爺さんより上品
犬はじっと こちらを見ている


熊を追う実力 が ある証拠かな




最後に根っこ を のこぎり で ごしごし
バラの木が 背中に かぶさって きた
いたいいたい
復讐された


2時間も かかった

2017年8月24日木曜日

いろんなことが

起きる
75歳の詩人から
はじめての詩集
贈られた

なるほど という 作品や
なんだあ こりゃあ

というのもある

枯れていない
というより

それが当たり前なのかも
しれない

下半身の表現が
そのまま

ちょっと参った

2017年8月22日火曜日

朝コンビニで

今朝は
ゴミの日
朝早く起きて
いつもの場所にもっていく

帰りに
コンビニへ寄って
パンを買うことに

あれこれ迷っていると
後ろから

一個のパン
さっと取って
レジに出す老人がいた

ははあ
このパンに決めているのだな
おいしいのだろうな

僕は決まらず
クロワッサン サンドイッチ
メロンパン クルミ

あれこれ迷っていた
まあいいか
丸い マーガリンの パン を買った

外に出ると
暑い
駐車場の隅に自転車
その横で 爺さんが パンを食っている

荷物 や 周りの雰囲気から
この爺さんは
家がない人 放浪の人だ
その背中を見ていると

何も言えなくなった
お昼に パンを食べるとき
そのことを 思い出した

レジに出す
スピードが違うのだ

2017年8月21日月曜日

夢のような

毎日を
夢中で過ごす

ときおり暑い日が来て

しかし
涼しく なると
やはり さみしい

秋はさみしい

夏には
いろんな ことが 起きる

出会いや恋や
狂乱の音楽

花火と褐色の足音

遠く 遠く こだまする
笑い声

2017年8月20日日曜日

上司

僕の上司は
課長部長は

旧帝国陸軍の将校が多かった
士官学校や幼年学校を出て

砲兵隊の少尉だった とか
海軍の中尉だった とか

あいつは大尉 だった が
いまは俺 が上だ

とか
聞かされた

あいつは山下奉文の
フイリッピンで山砲

解体して運ぶのだ
お前ら いざとなったら
こんなもんじゃあ ないぞ

本気 出したろか
いいえ結構です どうも

2017年8月18日金曜日

インパール

NHK
インパールを見た

僕の父は
参謀長のそばにいたが

次々と
前線の悲惨な状況を聞き
前線の指揮官を
怒鳴り散らす声が聞こえ

悲惨だったと
いつも言っていた

飛行機に撃たれ
腹部に2カ所傷を負った

大混乱だったと

帰ってきてから
僕は生まれた

敦賀連帯の行動記録
1冊
これを読めば部隊がどうしたか
わかると

蛇ほど ごちそうはない
ぽつりと言った

2017年8月14日月曜日

エアコンが要らない

25°

涼しい

秋だ

好きな季節

生まれたから

10月に生まれたから

待てよ

一つ歳を加える

ことになる

仕方ない

そりゃあ しょうがない

2017年8月13日日曜日

草むしり2

涼しいから
海を見に
ついでに ちょっと買い物

帰ってきてから
また草むしり

しかしまだ
畳2枚ほど残っている

しかしもう気力がない
くたくた

中止

夜 スターリングラードの戦い
赤軍とドイツ軍の死闘
観る

ドイツ軍の4分の一が敗北
10万人が降伏して 途中で半分が死に
生きて故郷へ帰ったのは6千人という

草むしり

今日も朝から
草むしり


暑い が
そうひどくない


夏の盛りも
峠を越したようだ


草刈り鎌の調子も良い
小さなトカゲの赤ちゃん


逃げない
じっとこちらを見ている


葉で そうっと触る
じっとこちらを見ている


もしも僕が 天敵なら
いちころだと思う


お盆だから
かわいそうな想像は


しない

2017年8月12日土曜日

土つくり

ゴーヤときゅうりを外したら
腐葉土を作る箱が
あふれて

板を買ってきた
2枚に切断してもらって
30円プラス

ようやく箱が出来上がった

昨日までのきゅうりや
ゴーヤの蔓

新しい箱に移し
また新しい土を作る

それにしても
ゴーヤは昨日積み上げたのに

いい香り
いい性格なのだ

感心した

秋の準備

ゴーヤ
きゅうり
オオバ バジル

棚を外し
花を摘んで
ナス ちょき ちょき

すると 雑草箱が
満杯になり

新しく子どものベッドを
畑に

草を積みました

台風が来れば
吹き飛ぶだろう

昨日は三国と武生で
花火大会とのこと

僕は 畑 大会

ガッツ だぜ
ゲット だぜ い

2017年8月10日木曜日

掃除機

業務用の掃除機を借りて
あちこち吸いまくった

ごうごう と 埃を吸い
ゴミを吸い 虫を吸う

見違えるように
きれいになった
しかし 鏡に映った僕の姿は

背中を丸め 足を曲げ
腰をかばって

りっぱな じじい 

仕方がない
あいつも あいつも 死んでいる
あの先輩も あの後輩も
あのおじさんも あの人も 鬼籍

お盆 念仏と灯篭
死んだ人たちの霊

浮いたり沈んだりして
日本の夏だ

美空ひばりも 島倉千代子も
夏目雅子も ピーナツも

裕次郎も勝新太郎も
春日八郎も三橋美智也

頑固なじじいは
じいっと耐えている
背中のかゆみ

脂汗と埴谷雄高
吉本隆明

頑張ろう 死ぬまで頑張ろう
おう

2017年8月9日水曜日

2つ目の目標達成

海水浴の皆さん
クラゲに刺されないでね

とうとう 二つ目の目標
本日 達成した

朝うまくいくと思っていたのに
かなり疲労した

だれも解ってくれない
僕の仕事

僕がいなくなってはじめて
誰かが泣いて喜ぶ

その時 僕はいません
さらに まもなく わかります

僕が ウルトラ わがまま
超 がんこ じじ 

である と いうこと

2017年8月8日火曜日

大丈夫かい

知り合いに電話する
緊急避難中で

いちいち
構っていられない

そりゃあそうだ
朝の3時に
たたき起こされて

堤防が切れると怖いから
今のうちに

公民館に集まれエ
と言われて

もう眠っていられない
疲れた

どうして毎年台風が来るのか
太平洋のあたりで
何か水を撒いて
消すことはできないか

塩をまくとか
煙を吹き付けるとか

2017年8月7日月曜日

台風の

影響で雨と


スヌーピーがグランド・ピアノに乗っている
おもちゃを 飾る

いろんな人に出会う
やあ おお

あらあ
やあやあ

こんにちは
スヌーピー 見て ちょうだい

あら どうして
何の 意味 かしら

かわいいわね
アイスクリーム食べてちょうだい

ああ外は暑いよ 台風だあ


2017年8月6日日曜日

突然の訪問者

甥っ子が
子供を連れて
遊びに来た

姪っ子の子供とおばあさんも
遅れてやってきて
家の中で
おもちゃ箱をひっくり返し

喜んで走り回って
先週アンパンマンの
滑り台を解体して
まだ全部終わっていない 

壊さなければよかった
と後悔した

台風が来ている
39度の浜田市

暑い
広島の原爆の日

今年も浜茶屋で海水浴

ラーメン
イカ焼き

もう40年
二人で 

水平線
白いヨット

入道雲
いつもの夏

今年もこれた
あと10回

これたらいいな

なんて昼寝して

2017年8月4日金曜日

花火

小学校へ入る前
ドおおん と いう音
怖かった

父が 耳元で
戦争もこれと同じや

といった
インパール作戦で安兵団
シンガポールから昭和22年に帰国した

大砲の音だ
学生時代は 大阪 万国博覧会

花火は うすっぺらで嫌いだった
名古屋のホテルから見た 港の花火は

幻想的だった
人を好きになっていたから

福井に着いた夜
高志高校の裏あたり

大きな花火の音が聞こえ
その時刻に故郷の母が亡くなった

看病の帰り
異様な音で まさかと思った

それから 花火 を見るたび
死んだ母を想う

涙は すごく あふれる
汗を ぬぐう ふりをして

タオルで隠す
今日も花火が上がった

もちろん タオル 付きで

2017年8月3日木曜日

人は人によりて

支えられ
励ましをもらい

支えられ
やあと声をかけてもらい

支えられ
おやどうしたの

支えられ
元気ですか

はい
そりゃあ良かった

支えられ
一晩中頑張る

元気に笑って
支えられ

アンパンマンもバカボンも
頑張って

支えられて
花火の夏だ

2017年8月2日水曜日

気のせい

きっと
自分の気のせい

自分のこころが ゆがんでいる
自分が悪い

朝起きて 家を出る

瓦で雨を避け
壁で嵐に耐え

この窓から 銀河を見て
星を見て

木々の緑 きゅうり も ナスも 
赤い花 も 白い月 も

大きな花火もみんな きれい
なのに

さあ とりかえそう
失くした まっすぐな姿勢

2017年8月1日火曜日

8月

海の記憶が
転がっている

なんて詩を書いた時もあった

8月
母も35年前
花火の夜に亡くなった

今日は嫌なことがあった
物にも気持ちが
伝わるのだろう

本棚から本が滑り落ちて
顔面に

角背の堅いところで皮膚が破れ
鼻の横から出血

お前を世話しているのは
誰なんだ 腹が立って

叩いた
本に責任はない

あるとすればこちらだ
頼むから怒らせないでくれよ

真面目にやってるのに
逆なでしないで くれ

2017年7月31日月曜日

裏目に

出ることがありました
それも 2回

1日で2回もです
朝 調子が良かったのに


余計なことで

物事は順調だったのに
午後になって

ちょっとした
時間のずれ

裏目というのは
あるんですねえ

2017年7月29日土曜日

庭師

恒例の庭の剪定
夏の散髪

朝の6時に植木鉢を移動し
庭師を待つ が なかなか来ない

ふと もみじを 見上げると
なにやら 葉が 枯れている

ははん これは いら虫のせいだ
ちゃどく蛾

刺されると 死ぬほど痛い あの嫌な奴
早速 高枝 切ハサミで

葉っぱを取ると いるわ
いるわ 丸々超えた いら むし

50匹は取った
金属のたらいに灯油を入れて 点火
火あぶりの刑

それから庭師が来て
木犀4本 モクレン もっこく モミ もみじ

も の つくものを 集めた 
ヒイラギと椎の木

北大の近ちゃんがくれたライラック
あと いろいろ

農薬スミチオンを散布
60匹は落ちた

その後 100匹 火あぶりの刑
ああ腰が痛い

腰は(星は)何でも知っている
夕べあの娘が泣いたのも

平尾まさあき の歌

2017年7月28日金曜日

スイカ

大きなスイカが
机の上に あった

しばらくして 冷蔵庫に
小さく切られ 皿の上

昼食時に
おひとつどうぞ

おいしかった
あれ

いつ食べるのか
見に来ていたひとがいた

申し訳ないが
みんなで食ってしまった

あれは私の
自由にはならないスイカ

なのだ
バカボン鉢巻 

2017年7月27日木曜日

目標の2について

今日から目標の2に挑戦
うまくいかない

若い頃ならちょっと 
周囲の援助を待つところ

しかし
自分で解決

長いものは斜めに
切り口は美しく
そう心得て
ゆっくり やっていたら

急に解決

棚と棚の間に箱が入らないなんて
そういうときは
棚をすこし持ち上げる

そういう強引さを
忘れていたなんて

こんなことがわからないなんて
協調性だけで

机上の空論ばかりやって
いると老いるのだ

やっぱり若いライオンが
群れの将来を担う

それが自然の姿
なのだ バカボン鉢巻



2017年7月26日水曜日

目標

4月から 大きな目標を3つ 

まずひとつ
今日達成しましたです

2つ目に明日から挑戦 

それが完了して
最後の3つ目は 相当困難
ですが

今年中には無理かも
それには

いろいろと準備というか
下ごしらえ

お鮨屋さんが魚を仕入れる前に
包丁を研ぐ
お米を研ぐ
爪を研ぐ
こころを研ぐ
 
お茶を淹れる
散髪して 神棚に手を合わせて
祈る 
ように

2017年7月25日火曜日

大粒の雨が

バタバタと
降ってきて
あたりは滝のよう

その雨量のすごいこと
道路上20センチ
川になって
いろんなものが流れてくる

カエデ か もみじの葉

せっかくだから
ほうきに長靴で

あちこち 玄関の石とか
洗っていたが
ずぶぬれ姿が
ちょっと異様で中止

ああいう感じで どしゃどしゃ
降れば そりゃあ
どこの地域でも
被害は出る  
しみじみ思った

2017年7月23日日曜日

アンパンマンの滑り台

解体しようと試みたが
なかなか難しい

ぱちんと組み立てが簡単でも
外すのは難しい
専用工具がいる

そこで おんちゃんは考えた
つまり突起物をあてがって
スライドさせればよいと

しかしうまくいかない
ペンチにニッパー
挟むもの とうとう 買いに行った

ねじ を あてても ずれるから
ねじ を 針金で結んで

うまくいかないので買ってきた
万力の子供 500円

2本 外れた が 明日の
燃えないゴミ には 間に合わず

2017年7月22日土曜日

古いエアコンを

2台廃棄 朝の9時から搬入
まずは屈強な男が二人
屋根に

40キロの室外機を軽々と
梯子を降りる

まもなく 下の室外機を
室内の機器も搬出

朝9時から午後3時まで作業
配電盤の中にネズミが死んでいたぞ

暑い 苦労の多い仕事
蛇やスズメバチ が いるらしい

ガムテープのリーさん
スイカのスーさん 
路上のア-さん

みんな  にいいたい
元気で 漕ぎ出そう

おんちゃん ういりあむ バカボン 

サザンの

dirty old man
スイカを見ていたら
シングルのジャケット
思い出した
あれは良い歌詞
青春を懐かしむ
年寄りの過去

哀しくも 滑稽な
歌だった

あまり好きではなかった
自分がそうなると
思いたくないから

ゆく夏を惜しむ歌は
炭坑節が好きだ

月が出た出た月が出た
三池炭鉱の上に出た
あんまり煙突が高いので
さぞやお月さん けむたかろ
さのよいよい

若い頃は希望と不安
じじイになり

おんちゃんと呼ばれて
スイカを食べる 夏

コレカラ 僕の英文名は
おんちゃん ウイリアム バカボン 鉢巻 
Onchan W.Bakabon H

2017年7月21日金曜日

観測史上初の

ということは
これまでの歴史で
一番暑いということか

すると私は 地球始まって 以来の
暑い星に 今生きている のだ

のだ で思いだした 
最近

天才バカボンの父に
よく似ている のだ

タオルで鉢巻のスタイル
激しいっすね と若い人に笑われた

そんなの 平気平気
ただかわいいお嬢さんの前では

肩にかけたり 汗をぬぐったり
間違っても

ステテコ に 腹巻き は
しない のだ ぴょん

2017年7月20日木曜日

ガールからレディへ

女の子は すぐに
ガールからレディーに 変身する

あっという間に
その瞬間を大切にしたい

遅い夏 海に入ると 
クラゲに刺される

遠い 過去の 白い砂浜
ほほえんで

目元すずやか
赤い自転車を届けに

早朝出かける
木陰は涼しく

すぐに陽が昇る
そして みるみる

一日が終わる

2017年7月18日火曜日

閲覧回数

2万回の訪問者
というより

こつこつ書くことが
自分のこころを慰めている

自己催眠のような
自己実現の欲求

のためにブログを利用している
のです

いつも 
感謝しています

皆さまにとって毎日が
幸福でありますように

2017年7月17日月曜日

魚釣り

釣った魚を さわれない のに
道具をしこたま 買い込んで

椅子まで用意して
夜中にいそいそと海に 出かける
こともありました

餌のミミズやちいさな虫を
触るのも嫌で

友人は
それを大名釣りと 揶揄しました

ただ魚が引っかかって
ピンピンと跳ねることが うれしく

そういうことなら魚はやめろと
中村光一郎さんに叱られました

彼は鮎釣りの名人  でした
不純な魚釣りはいけない

ということで した

ざんぶと波が来て
アイスボックスで助かったり

竿で岩場に残り 助かりました
朝が来たときの海は

さすがに 忘れられない

2017年7月16日日曜日

海岸通り

真夏の海岸を
車で走った

中学生の男子10人ほど
ソフトクリームを
舐めながらわいわい

バスタオルを腰に巻いて
歩いている

あれはスイミングスクールの流儀だ
砂浜にはたくさんの男女
子供たち

みんな同じだな
海に行って
ひと夏の物語が誕生する

秋になって
枯葉が舞う公園で
また別の物語が誕生する

誰かが ひっそり 旅に出る
暑い夏だ



2017年7月15日土曜日

どうやら 人の心は

人の心は
学問で分類すれば

心理学

地域の心理が 地域心理学
男女の差は  性差心理学

おじいさんの気持ちは
老人心理学
若い人は 青年心理学

対人心理学
不安心理学

判別できない自分のこと
自己心理

うれしかった思い出は
熟成された過去

2017年7月14日金曜日

指が痛い

ちょっと
本を つまみ損ねて

指が痛い
情けないな

若い頃は
背表紙に 指が吸い付いて

本は 空中で静止し
いつまでも 音もなく 浮いていた

のに


何かで読んだ

弓の名人の話
歳を経てこれは何かと

弓を見て尋ねたという
これはただ 老人の健忘症だが

世間はさすがに名人だと
噂 した という
暑い日も終わった

暑いはずだ 祇園祭 だもの 

2017年7月12日水曜日

40年ぶり

駅のベンチに座っていると
やあ
声をかけられた

変わりませんね
もう40年になりますね
すぐわかりましたよ

ふうん 彼は  そのころ 大学1年生
もうまもなく還暦ですよ

母がとうとう入院してね
アアソウ

シカシ 60歳まで親が生きているのは
幸せなことだよ

しかし生きていれば それはそれで
大変なこともありますよ
ソリャアソウダ

大人の会話を交わして別れる
ついこの間 19歳だった 
僕が 


2017年7月11日火曜日

猛暑と豪雨と

とにかく暑い

今日は洗面所で
シャツを洗って ハンガーに

夜になって
ものすごい雨

ごうごうと降る
どこにこんなに持っていたのか

雨水
鹿児島で震度5 だ

おいおい
地球よ頼みますよ

他にどこにも行けないのです
から

2017年7月8日土曜日

2週間ぶりに

庭の草を むしった
久しぶりだ
朝5時からの予定が6時になって

朝日が 暑い

8時過ぎまで
うすいゴムの手袋の上に
軍手を装着していた

ムカデなどの攻撃に備え
すると 指のあたりが 濡れているような

ゴムの手袋を外すと
なかから JAVA JAVA と 汗が あふれ 

水というのは 指先から こんなに出る とは
はじめて知った
 
きゅうりが ずいぶん 大きくなって
ぶら下がり

桔梗が可憐な花を咲かせて
クレマチスもあちこちに

今日は 毛虫など 不快な連中に逢わなかった
ちょっと苦手な 日本カナヘビ

ちいさなトカゲで 怖がり
おおきくなっていた
4月には幼稚園児
七夕には 大学を卒業して会社員になって
お見合いに行くような 

日本カナヘビ とは とかげのこと

2017年7月7日金曜日

金子光晴 流浪した詩人

今日は七夕だ
織姫と彦星のデート

金子光晴の作品を思い出した


「女への弁」

女のいふことばは、
いかなることもゆるすべし。
女のしでかしたあやまちに
さまで心をさゆるなかれ

女のうそ、女の気まぐれ、放埒は
女のきものの花どりのやうに
それはみな、女のあやなれば、
ほめはやしつつながむべきもの

盗むとも、欺くとも、咎めるな
ひと目をぬすんで、女たちが
他の男としのびあふとも、妬んだり
面子をふり廻したりすることなかれ

いつ、いかなる場合にも寛容なれ
心ゆたかなれ。女こそは花の花
だが、愛のすべしらぬ偽りの女
その女だけは蔑め、それは女であつて女でないものだ



五十年も前だ
若いころ吉祥寺にいた
成蹊大学前の自宅に行った
玄関に
森美千代 金子光晴
2行の表札があった
ような記憶がある

2017年7月5日水曜日

朝の来ない夜はない

何かで
読んだ

どんなつらい夜でも
必ず朝がやってくるから

つらい夜を耐えろ
ということか

それとも

まあ何とか生きていれば
いいこともあるから

ということか
美川憲一の「朝が来たのね」という歌詞

あの中で「あの人 どうして いるかしら」
ようするに朝になったら

家を出て行った人がいた
ということだ

2017年7月3日月曜日

汗が噴き出る朝

暑くて眠れない
すごい雨

暑い
すごい雨

どうなってるんだ
祇園祭だというのに

茅の輪くぐりも

そういえば
大学の夏休みは

7月 8月 だった


2017年7月2日日曜日

選挙

いろいろと
起きている

将棋も

プロは本物だから
それで飯を食うわけですから

不意に
キューブリックの「バリーリンドン」
シューベルトのピアノ トリオ ホ短調 100番

聞きたくなって
昔のDVD探して

プレイヤーのコードがなくて
電気店に買いに行って

あわただしい日曜日も
あっという間に終わりました

シューベルト
死ぬ間際の作品とか

衒気

自分がこれまで体得してきたものを
なんとか 役立てたいと 思っていた

お前の親切心なんて 有難迷惑だ
まあいいや やってみろ 

朝から せっせと動く
おいしいもの も 好きだ

日曜日 海沿いの喫茶店で
おいしい コーヒを味わった コスタリカの

この前は 京都の四条通りで ガーナ の
コーヒ これも良かった

うまいコーヒを しみじみ 飲むようになった
若い頃は フロイトやら、小林秀雄、志賀直哉なんて  

何を飲んでも 美味かった
どんな路地でも好きだった

神田の神保町 椎名町 江古田
政治的人間 大江健三郎 埴谷雄高

ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調
作品100,D.929/第2楽章 シューベルト

好きだ

2017年7月1日土曜日

笹の葉

笹の葉
さらさら

軒端に揺れる
お星さま
きらきら

金銀すなご


これは

笹の葉さらら
のきばにゆらら

おほしさまきらら
金銀すなごではないだろうか

おおい
7月だ

はやいもので
もう初夏だあ

2017年6月29日木曜日

年甲斐もなく

いつまでたっても
若い気分で
昔と同じように
動いたら

なんとも くたびれた

こういうことか
年齢で 衰えるもの

まず みずみずしい 感情
親切な思いやり

ゆったりとした思考 結論
頭の中をショパンが流れない

足腰が痛い 弱る背骨
視線 聴力 噛む力 筋力 さわやかな笑顔 
柔軟な 言語

「バベットの晩餐」あの映画
思い出す

人生の入り口 僕はつい昨日
19歳だったのに
 

2017年6月27日火曜日

ひとのこころ

幼い頃に育てられた環境が
過酷であった  だから
世間に出てからの苦労は
あまり感じなかった 楽だった
かわいい子には旅だぜ
という人がいる

何気なくテレビを見ていたら
横浜の根岸の高級な魚屋さん

主人は朝3時に起き
4時に店に行く

仕込みを始めて
夜の8時に最初の食事

有名なすし店で修業したと
きっと厳しい しつけ だったろう

僕は 一流になれなかった 

さあこれからというときに
お腹がグーッとなるから

2017年6月25日日曜日

詩を書いて五十年になる

自分のこころに忠実に
しばらくは中断して

十年経った
いまから ひとつづつ

創り上げていこうと思う



作品1

雨の朝


ここまで書いていたら
地震が来て

ちょっと中止だ


 

2017年6月24日土曜日

旅人かへらず

西脇順三郎の詩集
「旅人かへらず」

旅に出たまま帰らない

不意に
逢いたくなる人がいる

現在の人には迷惑がかかるから

亡くなっている人に
心の中で逢う

ことが多い
北村太郎
西脇順三郎へ
やっぱり 
いちど戻ろうかな


幻影の人と女

 自分を分解してみると、自分の中には、理知の世界、情念の世界、感覺の世界、肉體の世界がある。これ等は大體理知の世界と自然の世界の二つに分けられる。
 次に自分の中に種々の人間がひそんでゐる。先づ近代人と原始人がゐる。前者は近代の科學哲學宗教文藝によつて表現されてゐる。また後者は原始文化研究、原始人の心理研究、民俗學等に表現されてゐる。
 ところが自分の中にもう一人の人間がひそむ。これは生命の神秘、宇宙永劫の神秘に属するものか、通常の理知や情念では解決の出來ない割り切れない人間がゐる。
 これを自分は「幻影の人」と呼びまた永劫の旅人とも考へる。
 この「幻影の人」以前の人間の奇蹟的に殘つてゐる追憶であらう。永劫の世界により近い人間の思ひ出であらう。
 永劫といふ言葉を使ふ自分の意味は、從來の如く無とか消滅に反對する憧憬でなく、寧ろ必然的に無とか消滅を認める永遠の思念を意味する。
 路ばたに結ぶ草の實に無限な思ひ出の如きものを感じさせるものは、自分の中にひそむこの「幻影の人」のしわざと思はれる。
 次に自分の中にある自然界の方面では女と男の人間がゐる。自然界としての人間の存在の目的は人間の種の存續である。隨つてめしべは女であり、種を育てる果實も女であるから、この意味で人間の自然界では女が中心であるべきである。男は單にをしべであり、蜂であり、戀風にすぎない。この意味での女は「幻影の人」に男より近い關係を示してゐる。
 これ等の説は「超人」や「女の機關説」に正反對なものとなる。
 この詩集はさうした「幻影の人」、さうした女の立場から集めた生命の記録である。



「旅人かへらず」

1

旅人は待てよ
このかすかな泉に
舌を濡らす前に
考へよ人生の旅人
汝もまた岩間からしみ出た
水靈にすぎない
この考へる水も永劫には流れない
永劫の或時にひからびる
ああかけすが鳴いてやかましい
時々この水の中から
花をかざした幻影の人が出る
永遠の生命を求めるは夢
流れ去る生命のせせらぎに
思ひを捨て遂に
永劫の斷崖より落ちて
消え失せんと望むはうつつ
さう言ふはこの幻影の河童
村や町へ水から出て遊びに來る
浮雲の影に水草ののびる頃


10


十二月の末頃
落葉の林にさまよふ
枯れ枝には既にいろいろの形や色どりの
葉の蕾が出てゐる
これは都の人の知らないもの
枯木にからむつる草に
億萬年の思ひが結ぶ
數知れぬ實がなつてゐる
人の生命より古い種子が埋もれてゐる
人の感じ得る最大な美しさ
淋しさがこの小さい實の中に
うるみひそむ
かすかにふるへてゐる
このふるへてゐる詩が
本當の詩であるか
この實こそ詩であらう
王城にひばり鳴く物語も詩でない


97


風は庭をめぐり
黄色いまがつた梨を
ゆすり
小さい窓からはいつて
燈火を消すことがあつた


102


草の實の
ころがる
水たまりに
うつる
枯れ莖のまがり
淋しき人の去る


117

雨の降る天をみながら
千一夜物語はあの
「海の男」がすきだ
何か急に立ちとどまり
また考へ出した
それから橋を渡つて町へ行つた
そこは夏が来ていた




129

むらさき水晶
戀情の化石か


145

村の狂人まるはだかで
女郎花と蟋蟀をほほばる


147

庭の隅(すみ)人知れず
岩のほろほろと
こぼれる
秋の日
牧谿の横物をかけ
野花の一輪を活け
靜かに待つ
待つ人の來たらず
水草の莖長き水鏡
女のこころうつる
男は女の影にすぎない
土は永遠を夢みる
人はその上に一時(ひととき)のびる
旅のつる草
莖に夕陽の殘るのみ
草の實は女のこころ
心のかげりは
野邊のかげり



158

旅から旅へもどる
土から土へもどる
この壷をこはせば
永劫のかけらとなる
旅は流れ去る
手を出してくまんとすれば
泡となり夢となる
夢に濡れるこの笠の中に
秋の日のもれる



168

永劫の根に觸れ
心の鶉の鳴く
野ばらの亂れ咲く野末
砧の音する村
樵路の横ぎる里
白壁のくづるる町を過ぎ
路傍の寺に立寄り
曼陀羅の織物を拜み
枯れ枝の山のくづれを越え
水莖の長く映る渡しをわたり
草の實のさがる藪を通り
幻影の人は去る
永劫の旅人は歸らず














2017年6月22日木曜日

なんだか

つまらねえ
真面目にやっているのにさ

わるい奴らのほうが おもしろそう
なんてことだ と思う一日

いやいや まてまて そうではない
ようするに ひとと ひとと の 関わりあい

別の方法を 探して
そういうやり方もある そう信じて
 
アクセルを踏んだ
コロナはびゅんびゅん 走る
 
18万キロも 故障せずに
えらいものだな

2017年6月21日水曜日

将棋の天才

コンピュータ将棋で鍛えた
人工頭脳なら
普通の人間は勝てない 

たとえば 大型トラックは 人よりも
たくさん砂利を運ぶ
タンカーは 大量の原油を運ぶ
人間は勝てない

たくさん記憶し 最善の手を選択する
今は強いけれど 年齢で確実に衰える

それに トラックもタンカーも
恋を知らない
別れの涙も さみしさも 

私は 人間でありたい
ガムテープのように あちこち
くっついて いたい


将棋の加藤九段引退

ニュージーランドのことわざだったか

古い網は捨てられ
新しい網に 魚は集められる

若いころに神童
加藤一二三も引退した

しかしそれ以上に
人間的に素晴らしい

舛田、大山、坂田三吉 みんなすごい
加藤のすごさは銀のしぶさ
桂馬の加藤

だが敬虔なクリスチャン
大学くらい平気で中退

長生きして ほしい

2017年6月20日火曜日

町内のゴミ置き場

きれいに掃除がされている
たいしたものだ

日本は素晴らしい
外国は知らない けど

山ほどのゴミを集めて 運んだ後に
掃除をすることについて

喜んでする人
いやいや する人
仕方ないと 割り切ってする人

どれかなら
喜んですることを選びたい

ものです

2017年6月19日月曜日

近所の子供たちが

叫んでいる
今日はプールの日だった

きゃあきゃあ言っている
走り出して
中には
しっかりした担任の先生のような
これからも このお庭に
ちょくちょく入っても
いいですか

新一年生の女の子が
二年生になった隣の家の
男の子を命令して子分にしている

来てもいいけど夏になると
怖いのが出るかもしれないよ
そういうと
化け物屋敷だぜ ここは
まあいいよ 夏には三国の

おばあちゃんちへ行くから
お母さんが子供を産むの

私もついていく
おばあちゃんちはトマトと
トウモロコシがあるの
ばいばい

消えていった 風のように だ

2017年6月18日日曜日

草むしり

趣味は
草むしりだと答える

しゃがんで
いろんなことを想う

妄想ではなく
あの時はこうすれば良かった
いやそうではない

横須賀の広い道
屋根のない黒い外車
8人の海兵隊

よこ縞のシャツを
振りながら暴走する

青信号を渡らずに
見ている市民

そういう思い出を頭に 草をむしる
すると小さなてんとう虫が歩いている

きれいな模様だ

2017年6月16日金曜日

ツバメが巣を

作ったのに
親が死んで 卵もどこかに消えて
空っぽの巣

ツバメは帰ってくるのか
ほとんど無理だろう
ある人が言った
雀が利用しますよ

さまざまな過去の思い出
楽しかったこと
甘酸っぱいこと
脳髄に記憶され  発酵して

不意に 人生を豊かにしてくれる
これを研究した学者がいる

心にしまっておく のではなく脳髄に
神経脳細胞的に

私の初恋も
細胞が大切に温存している
かもしれない

2017年6月15日木曜日

寒い日と暑い日

寒い日が交互にやってくる
梅雨に入っても
雨は少ないから
からつゆ

赤い自転車の友人は 応用化学を専攻した
中学では軟式テニスの選手
長身で ネットの真ん中が少し低いから
そこを狙ってサーブが来る

球が楕円になって
斜めに滑り込んでくる
いつも勝てない

待てよ私は 剣道部だったのに
なぜ勝手にテニスをしたのだろう
そもそも文芸部だった

軽井沢のテニスコートの恋みたいな
初恋は 卓球部の人だった

困ったものだ 歳を取ると
記憶が錯綜する
認知が始まったのか

2017年6月2日金曜日

花を

古い友人が
赤い自転車に乗って

自ら育てた
花をかごに入れて

やってきた
爽やかな日
畑の話などで
ビールを飲んだ

古い友人は
僕のいろんなことを知っている

昔は一緒に旅をした
岩手の大学にいたから

やまびこという列車に乗って
訪ねて行ったこともあった

中学以来で 55年になる

2017年5月23日火曜日

訃報 画家 下井修二

今日 滋賀のオダガキ先輩から
連絡が入って

画家の下井さんが亡くなった

愕然とした
私のつたない新聞小説「夏至」の
挿絵を描いてくれた大事な人

いつも気にかけて くれて
本にしたらと
しかしそれは
下井さんの独特のやさしさ
だと思っていた

いつもあいまいな返事ばかりで
下井さん冥福を祈ります

むこうでも いい絵を描いてください

2017年5月21日日曜日

脳髄の

高倉健のやくざ映画
テレビで観る
寿司職人で今は足を洗っていた


次々と弟分が殺される
とうとう立ち上がる
そのうえ
梶芽衣子が結婚してくれというのだ


ああこの世界は
いつもこれ
困るんだ


それで涙が出るから
庭の草むしりをはじめる
外は暑い
夏ではないのに暑い
木陰に入りしばらく休んで
木犀の下枝を伐る
先ほどまで木陰を形成していた
その枝を伐るとは
恩をあだで返すことだ


高倉健の任侠映画は深く
脳髄に達していた

2017年5月13日土曜日

温度

地球が暑いときは
北極の氷が溶けて

寒い時は暖流で調整して
というが

ホッキョクグマの親子が
食い物を求めて
彷徨って

うまくいかないと
子供たちは死ぬと

私がコンビニでパンを買う
コンビニがないと

子供が死ぬということか
信号が変わるのを待っている

2017年5月10日水曜日

人の気持

どういえば伝わるだろうか
多くの人類が

声高に叫び
主張する

フランス大統領選挙では
演説の練習をしている
映像があった
演劇部だとか

そういうものか
まず当選しないと
政策は実行できないです
から

それから

そうそう書店で立ち読みをする
ことが多い
田中角栄の本
いろいろ出ている

涙の出るページもあった
政治家
情にもろい
というよりも俺はこうした のだから
今度はお前の番だ

という世界
孤独で静かなほうが
落ち着く
と思うが

外は雨が降っている
連休の渇きを癒す ような

雨に青いヤツデが
しっかり立っている

2017年5月6日土曜日

連休も雨で

終わり

になってきて
寂しい

お団子屋さん
焼肉屋さん

ガソリンスタンド
レストラン

みんな儲かったか
はい

また来年

こどもの日

こども
子 ども

ということか

大人 ども

ということか

柱の傷は
おととしの
五月五日の背比べ
粽食べ食べ
兄さんが測ってくれた背の丈
昨日比べりゃなんのこと
やっと羽織の紐の丈

柱に凭れりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに背伸び していても
雪の帽子を ぬいでさえ
一はやっぱり 富士の山

羽織の紐の位置の高さなのか
羽織の紐の長さなのか
羽織を着たことあるか
羽織の紐を触ったことがあるか
羽織るという文化はどこに行ったのか
ちまきをたべたことあるか
ちまきは ある

2017年5月4日木曜日

クレマチスの

伸びようとする枝を
ねじ曲げて


花を見るために


ぐるぐる螺旋にして


花の気持ちも知らないで ですよ
盆栽も同じか 


何か エゴイズムを感じる
5月の朝の東雲


朔太郎だったか
フランスへ行きたしと思へども
フランスはあまりに遠し


せめては新しき背広を着て


でしたか


晴れた空
さわやかな風の 庭いじり

2017年5月1日月曜日

新緑の

五月になりました
若葉の美しい山

青葉
暑い日で
野菜の苗を購入

ネギは九条さ
あまなが に ししとう
赤い唐辛子 
鷹の爪 は ぺペロンチーノに

枝豆はビール

バジルは種から
これもスパ用だ

じゃがいも
なす トマト は 今年は お休み

きゅうり
ゴーヤ
は棚をつくって

朝起きると見に行く
クレマチスが私の針金に沿って

すこしづつ天に向かっている
五月だ
五月だ


2017年4月23日日曜日

すごい人波

駅にものすごい数の
人達が歩いていた


こんなに多くの人を
見たことがない


今日は何があるのか
お祭りなのか


それとも
有名人が来るのか


お金がもらえるのだろうか
ソレニシテモ


いい天気で
何があるのだろう


こんなに多くの人を
この町で見たのは


初めてだ










判りました
夜のニュースで
デイズニ―のドナルドやら
ミッキーがパレードしたらしい
8万人の人出だったと
そういうことでした

2017年4月15日土曜日

板を買う

板を買ってきた

机の上に置き
テーブルマットを敷いて
使用するつもり

机が小さいから
大きくして使う

桜の花びらが
まさに花吹雪

春だ
春だ

白くきれいな合板
パインという種類らしい

2017年4月12日水曜日

桜の花が

美しい
さくら

すぐに
風が吹いて

散ってしまう

今日は土手の桜
山のさくら

を見に行く
桜は心が折れると
沁み込む

若いころ
お堀に咲いている桜を見ても

何にも思わなかった
丈夫だったからか

身体も
心も

2017年4月8日土曜日

それから

再出発から5日 経過した
ところ変われば

つまり夢中でした

これまでは
自分で作り上げた世界に 浸っていて

今回は新たな世界に弟子入り
やり方も

評価も異なる
それに

それぞれ目指す方向が
異なっている

ように思えるから
しばらくは 様子を見て

真面目に前を見て歩いていく
桜が咲いている

春が来たのだな

2017年4月3日月曜日

今日から再出発だ

歩いていく
私の道を

今日はいい天気

昨日は畑に肥料を入れて
いい土になった

黒い
ミミズは寝ている

さあ行くぞ

2017年4月1日土曜日

卒業

長い間勤務していた職場を
とうとう去る日が来て

花束を贈られて
泣きながら

門を出た

寒いのに玄関の外で
たくさんの人が
車を見送ってくれて
手を振って

涙で前が見えない
感謝

2017年3月30日木曜日

なぜ

生きているのだろう

人生不可解と言って死んだ藤村操だったか
早くに悟っていたものだ
すると私は

初老の鬱
ボケ老人であるのか

それともただの孤独なじじいか

若いころフランス語を習っていた
せんせは
ジョジョ
と呼ばれていた

私は時事だ

地下鉄の座座というのもあった

伊勢崎のことをザキといい
新宿はジュク
池袋はブクロ

浅草はえんこ
公園のさかさま

ちゃみず、秋葉あきば、門前仲町は
もんなか

ジョージは
吉祥寺で

きっしょうじ とは違うんだ

えんこはエンジンの故障だった
小指も
援助交際も

眠れない

朝だと思うが
まだ2時間しか眠っていない
周りが退職したり
転勤したり
騒々しい
私も42年間の仕事に区切りをつける
職業というものは
不思議なものだ

カラスやスズメの職業は何か犬や猫の仕事
金魚や
錦鯉の仕事

小学生や中学生の仕事
大学生

社会人になると
無職と言われたり
労働者と言われたりエリートやら2流の社員
出世コースからそれて
とか定年後とか年金とか

職とは何か
生きることが仕事だと思ってきたが
どうも分からない
眠れない

2017年3月29日水曜日

今日はいい天気

悲しい日がきた
S君が会社を辞めるという

しかし
よく聞いてみると

結婚を控えており
もっと好きな仕事に

邁進したいという
それならお祝いだと思って

日本酒の
美味いのを買ってきた

箱が300円で高いと思ったが
紙の箱でも

300円くらいするか
仕方ないか

そう思いながら大吟醸を買う
途中で自分が飲んでもいいかと

変なことを思いつく

2017年3月26日日曜日

回転寿司のことで

間もなく ご注文の
柚子ぶり 握り が 到着します

からっぽだぜ
仕方ないからまた頼んだ



また空っぽ  どうなってるんだ

とどかなくても会計には影響しない
みんな同じ値段でさ

皿を数えるから

私みたいな金持ちは 行ってはいけない
ところなのか

もちろんジョークですけれど

タイトルを変更

皆様
すでにお気付きのことと

タイトルを5年ぶりに
清水洋一郎の憂鬱



清水洋一郎の愉快


長く険しいトンネルを列車は走り続け
生きることの意味、人間関係への執着、
闘って きましたが

このたび トンネルを抜けて

ぱあっと海が見える
たとえば 若狭湾
舞鶴行 小浜の次の勢浜あたりの風景

愉快に さあ愉快に 素敵な日々を

2017年3月25日土曜日

人間は

思いの種をまき、行動を刈り取り
行動の種をまいて習慣を刈り取る
習慣の種をまき、人格を刈り取り
人格の種をまいて人生を刈り取る


サミュエル・スマイルズ




思想の種をまき

その成果は
運命につながる

運命は先に非ず

自分で作るものであって

社会的に我々は共同で生きている



だから前を向いて

みんなで仲良く

助け合って生きている

社会とかかわって



職も その ひとつ かな

2017年3月18日土曜日

朝だあ

近頃
昔の人と
よく連絡をする


42年間勤務した職場を
この春で去る


お礼を言う


最初の職場に15年
いまの職場は準備も入れて27年


さあ次は・・・・

2017年3月16日木曜日

お礼を





あかがわ さん 
背の高い人だった
バレーの選手で




いつも困ったことを
解決してくれた




休みの日にも、誠意、熱意で
いろんなことを カタズケ てくれた




感謝している


まるで 永遠に 湖を走る 電気機関車
たのもしい




桜は朝に咲くが
準備は夜中にしている


お礼申し上げる







なんとなく春ですねえ

暖かいです


なんとなく日差しも
まぶしくて


もう
春ですねえ


3月の14日です
この前


あと10日ほどで
3月になると
思っていて


びっくり


もう10日ほどで4月です

2017年3月6日月曜日

東名を

久しぶりに
愛車で走ってきました
冬のタイヤで
富士山がきれいだった


頭を雲の上にだし
真っ白で


春の良い日でした


17万キロも走って壊れない
いい車


焼売積んで
笑ったり泣いたり


4月上旬の天気で

2017年2月26日日曜日

226

気が付けば
2月も終わるぞ


2月25日は大学の試験日
全国の受験生が特急列車に乗って
会場に向かっている


大学はあちこちに会場を設けている


岩手大学 前期試験 名古屋会場 と書いてある張り紙
愛知県の予備校にあった


試験も終わり
振り返れば
25年間
49回目の名古屋だった


年に2回行くから
あと後期に行けば50回達成だ


雪が降って寒い日もあった
東北の地震もあった

2017年2月18日土曜日

はやいもので

急に雪が降って
新潟の友人から
お見舞いが
届きました


ことしは鳥取・島根で雪
新潟は晴れているぞ
そちらも
船が転覆したらしいけど


と書いてあった


新潟から雪の見舞い
不思議だな
地球


春がそこまで来ている
ひっそりと


しかし寒いぞ
あちこちに
風が吹いている

2017年2月6日月曜日

さむいぞ

フロリダで手をつないで
専用ジェット機で 手を振って


背広来て ネクタイして
まったく うらやましくない


気になる シャンパン
きっと
いいものを飲んでいるのだろう


口は ほとんど麻痺している
味には とどめがなくて


うまいものは すでに食っているのだろう


あとは


へしこ くちこ このわた くらいか




世界一の大統領は孤独で なんだか忙しい
などと 同情する 寒い日

2017年1月27日金曜日

いろんなことが

メキシコに壁をつくる


確か東西ベルリンの壁があり


物理的に
ひとは壁を越えられない


ということで 不法移民はなくなる
ということで 本当に壁を作るのだろうか


大統領令がでれば
だけど
議会が予算をつけないと


それにしても
オバマ大統領は年金暮らし
というが


なんといっても
アメリカの大統領だ


私と違う 
悔しければ 大統領になってみな

2017年1月16日月曜日

老骨にしみる

久しぶりの
寒さ


雪は ふわふわ して
重くないが 気温が低い


風も 強い
そうだ 昭和38年


豪雪時の 日暮れ
こういう 寒さだった


道路は 固く よく滑る


これでスキー場は
にぎやかになって


地域経済はぐんと
よくなるでしょう


経済評論家だったら
そういうふうに発言する のかな

2017年1月8日日曜日

安宅

元日に安宅住吉神社へ初詣
あまりの混雑で


横から拝礼して
帰ってきた




二十年ほど昔から


ここにきて


弁慶と義経と富樫の世界を味わう


弁慶は 今ならとっさの言い訳
かもしれないが
勧進帳はなかなか難しくて
覚えられない


一方で 見逃した側の富樫は
後で叱られたらしい


クビになり 出家して  
余生は 野々市で長寿 だったらしい 



7日は いい天気だった 快晴だった


それであらためて 初詣に出かける




人は少ないほうが良い







2017年1月3日火曜日

正岡子規

 元日も二日も暮れてしまひけり


正岡子規




数年前にもこの句を
ここに書いた記憶があります


いつも正月が二日あたりから
なんとなく暗く


どうしてなのか




それは大みそか
除夜の鐘あたりから
ああもうじき正月だと


期待している


そのわくわく感が


きっと反作用で


さみしくなるのだろうと


お正月を豊かに過ごすには


まだまだ修行が足りぬ


ということですかね





2017年1月1日日曜日

賀正

あけましておめでとうございます


おとそ 昆布巻き 栗きんとん
床の間の前で
記念写真を撮りました


息子夫婦と孫
大みそかにやってきて
今日は嫁の実家へ


せっかくの正月
嫁も大変だが


実家に子供の成長を届ける
ことは いいことかもしれない


まあことしも元気で
よいことばかり
起きますように