2015年8月31日月曜日

雨が止んで

朝起きて
まず腐葉土の箱を新しく作って

畑に腐葉土をまいて
ゴーヤときゅうりを始末して
棚を解体して

そこでお昼になり

大根の種をまいて
ちそ
バジルを片付けて

午後4時になって
雨が降ってきて

はげしい土曜日は終わった

日曜日は朝から雨で
ゾンビの映画を
寝転んでみて

腐葉土のカビが生えた
草の様子が

ゾンビと同じなので
ああそうかそうかもしれないと
一人合点した

2015年8月28日金曜日

陸上競技

競走を見ている
一番びりの選手も
自分の国では誰よりも
速いのだ


力を抜いて
軽く流して
すいすいと行く
超一流の選手


その向こう側を
力いっぱい頑張って
走っている選手


その人も
国に帰れば
一番速いのだから


まあ肩を落とさず
胸を張って帰ればいい
とおもいます



2015年8月26日水曜日

台風

強い風が夜中の12時に
轟々と
渦をまいて
我が家に襲いかかってきた

やっぱり
怖いものだ

子供のころ
夜中に
父は懐中電灯を下げて
近くの川に

水位を見に行った
帰ってくるなり

もうあかん
すぐに畳を上げよう
床の上に箱を置いて
その上に畳を置いた

轟々と風が吹いて
半鐘が鳴って
消防の人たちは川に向かう

山のほうの地区はものすごい被害
3人の児童が転校していった

伊勢湾台風だそうな
昭和34年だ


2015年8月22日土曜日

怖い事件

天津の爆発
有毒物質が出たらしい






中学一年生
防犯カメラに映像が残っていたが
二人とも遺体で発見されて


つい半年前まで
小学生だった


なぜなのかと思う




人間は一体
どういうものか


未知への冒険が
我々を進歩させてきた






子供のころの夏休み
夕方の河原を歩くと
新鮮でドキドキした
蛇もいたし
野良犬もいた






北朝鮮と韓国が砲弾を撃った
準戦時体制という



2015年8月16日日曜日

桜島



桜島が警戒レベル4
という
何百回も振動して
山が膨らんで
噴石が飛ぶかもしれない
地震もあったそうな


奄美群島、木曽の御岳さん、小笠原の島でも
箱根大涌谷でも
熱いものが噴出している


花はきりしま 煙草は国分 燃えてあがるは オハラハー桜島


見えた見えたよ 松原ごしに 丸に十の字の オハラハー 帆が見えた


西郷隆盛 薩摩の人よ 国のためなら オハラハー 死ぬ言うた

テレビ

どのチャンネルを回しても


ヒトラーとゲッペルスの千年帝国
エヴァ・ブラウンと山荘


チェンバレンとチャーチル
ロンドン空襲とドイツ機械化師団のポーランド侵入
パットン将軍の映画


Dデイ
ロンメル戦車隊
山下奉文
東條英機
山本五十六


ニュルンベルク裁判
東京裁判


戦争に勝ったほうが敗者を裁く裁判
それにしても
東京空襲、広島・長崎


日本全土への空襲・焼夷弾
海岸を歩いている子供たちまで
飛行機から機銃を撃つとは


70年の時間で
こちら側も随分神経が
麻痺している





お盆

8月15日は
直立不動で黙とう


サイレンが鳴っている


ノモンハン
関東軍
満鉄
大東亜戦争
真珠湾、香港、マレー半島


ミッドウェー、トラック島、マーシャル群島
マキン・タラワ
インパール、アッツ・キスカ、ボルネオ、ガダルカナル
フイリッピン


サイパン、硫黄島、沖縄
広島・長崎


シベリヤ抑留

2015年8月13日木曜日

昔の上司

25年前の上司に会って
いろんなことを話した


上司は奥さんを亡くされて
子供たちは みな独立して


洗濯と炊事に悩む老人
君も気をつけたほうがいい


女房はありがたいよ
さあ明日の朝食のパンを買って


それから
来る時は2~3日前に知らせてほしい
掃除するから


ついこの前
このように駐車場へ送り
退職を祝ったばかりなのに


外は
お盆である

2015年8月11日火曜日

やや涼しい

今朝の気温は34度だった
朝は涼しく感じた
庭の草を抜いた
5時だった


ミントが生い茂っていて
剪定バサミで
バッサバッサ切った


気持ちよかった
太陽が昇る前に


すぐに引き上げる
暑いと思った時はもう遅い


もう少しできそう
そういう時にやめるのが
コツ

2015年8月6日木曜日

山岳エッセイスト

有名なエッセイストの家に行く
写真をお借りするために


10月に川のシンポジウムを開く
その時展示して
講演してもらう


美しい写真ばかり


帰りに大雨が降る
前が見えないくらい


雷が鳴る


高校生が海から出てきたように
濡れている


しかしちょっと離れた場所は
相変わらず暑いだけで


別の世界

海へ

海へ行く
若い女性の水着に
目をそらしながら


会話だけは耳に飛び込んでくる
都会の人らしい


向こうのグループ
刺青がある


日焼け止めを塗っている
私は
イカの丸焼き
おにぎり
ほおばって


芥川龍之介の写真のような
表情で


浜茶屋に座っている

旧家へ行く

江戸時代の家に行く
1500坪の庭
池には蛙


ケヤキは10畳間ほどの太さで
ふくろう
とび
カラス


みんなここで育ち
ここで遊んでいる


ここに住んでいる人は
庭草を刈り
土蔵を修復し


何しろ広くて
座敷には掛け軸だらけ
参りました
大庄屋だと

2015年8月1日土曜日

花火だ

この街の
夏まつり
花火大会に行く


花火は7000発だと
ヤマ場が3回
光の強い派手なものもあり
テンポよく激しかった


5歳のころ生まれた町の夏祭りで
父が私を抱えて
「戦争と同じやぞ」そのセリフだけが
記憶に残っている
どかんどかん
火薬が破裂して砲弾が飛ぶのだから
恐ろしいものだ


40年ほど前
母が亡くなったのも
この花火の日だった
どかん・どかん
という音の空の下を
泣きながら喪服の準備をした


ことなどを思い出す
夏でありました