2015年6月4日木曜日

資料の重み

ご存命なら100歳になる学者が
40年前
若いころの私に預けた段ボール80箱
50年後に開封せいという遺言だが

こちらもそう長くない
40年経ったので整理することに決めた
開けてみる
当時の私なら処理できない資料

まてよこれなら
オンラインでみられるわい
ぼろぼろだ
これは復刻で出ている

このパンフは意味がない
統計は残すが
なんとか取捨選択できる
40年かからないと
一人前に成長しないのか

よくできる人は
ぱっと出てパッと消えても
いい仕事を残す
才能なのかな天賦のものか
どうやら努力ではないのかもしれぬ

継続は力なりというが
これがその力なのか
高いところから見ている
先生も満足だろう
この貴重な資料の山
あと数年で書棚に並び
検索ができて人目につくだろう
そうして私も消えていくのだ
その時あちらの世界で
きみ開封が10年早かったぜ
責められるかもしれない

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