2017年7月7日金曜日

金子光晴 流浪した詩人

今日は七夕だ
織姫と彦星のデート

金子光晴の作品を思い出した


「女への弁」

女のいふことばは、
いかなることもゆるすべし。
女のしでかしたあやまちに
さまで心をさゆるなかれ

女のうそ、女の気まぐれ、放埒は
女のきものの花どりのやうに
それはみな、女のあやなれば、
ほめはやしつつながむべきもの

盗むとも、欺くとも、咎めるな
ひと目をぬすんで、女たちが
他の男としのびあふとも、妬んだり
面子をふり廻したりすることなかれ

いつ、いかなる場合にも寛容なれ
心ゆたかなれ。女こそは花の花
だが、愛のすべしらぬ偽りの女
その女だけは蔑め、それは女であつて女でないものだ



五十年も前だ
若いころ吉祥寺にいた
成蹊大学前の自宅に行った
玄関に
森美千代 金子光晴
2行の表札があった
ような記憶がある

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