2022年12月3日土曜日

ひょっとして

 僕は 死ぬのじゃないか と思った それは

この1週間で25人の人たちと

出会ったり 会話した

ちょっとおかしいだろ

詩の仲間や昔の仕事仲間

町内会の人たち

先輩 親戚も

ちょっと異常だ

だから今日も 椎の木を抜くのに

庭にパイプで三脚を組んで

根を切りチェーンブロックかけて

引っ張り上げたが

幹がめりめりと しなり 怖くなった

今にもパイプが 折れそうで

ぱああんと幹が はじけそうで

作業を中止して家に入った

すると息子から

まもなく 子供が生まれそうだと 電話があり

まあすこし落ち着いた

4人目の孫で ぼくはじじいだから

いつ死んでも 仕方ない 西空を見上げた

そうだ もう社会は 僕を必要としていない

まてよ 前もそうだった

この地球で生まれ 死んでゆく

それだけなのだ なあんだそうなのか

命が尽きるまで朗らかに

暮らしていけばいいのだ

花のように 春を待ち

小鳥のように暖かい巣を作り

時間が来たら よいしょっと

跳んでいけばいいのだ











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