2012年8月19日日曜日

とうとう空手だ(2)

喧嘩をしているのに送ってもらうようなことはできない。すると相手は、さっと回し蹴りのようなものをはじめた。これは少林寺拳法だ。と直感した。右手に角材が触れた。おもわず掴んで振り回した。もう一人が後ろに回った。「タイマンだ」と一人が叫んだ、おかげで1対1になった。飛んで蹴ってきた。角材で防いだが長すぎてやりにくい。角材と腕の間に相手の靴が入ってくる。角材を捨てて上手投げを打った。うまく行った。僕は走った。まっすぐ走ってタクシーの営業所に駆け込んだ。そこには配車係が座っている。「助けてくれ」彼らは営業所までは、入ってこなかった。
そういうわけで、僕はまだ一度も空手を使ったことがない。伝家の宝刀である。

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